イナズマイレブン

□子供の玩具
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 黒裂は手に取った潤滑剤を自分の熱に塗り、二つのバイブを入れられている大悟のそこに先端をあてがう。
「挿れますよ…」
 訪れる快感を考え思わず舌なめずりする。黒裂が体重をかけるようにゆっくりと体をうずめると、大悟の声が掠れる。
「ああああッ!…んっ…ぁ」
「はぁっ、痛ッつ…」
 強い締め付けに歪む黒裂の顔。汗が一筋顎から落ちる。
「大丈夫か?」
「ああ…くっ…!」
 堤美の言うとおりにもうちょっと慣らしておけばよかったかなと後悔しながらも、黒裂は欲望のままずぶずぶと奥に入っていく。待っていてもどうせ理性が待てなかっただろう。
「うぐぅっ!」
 痛みに大悟は体を捩り、これ以上入れないでと首を横に振る。
「っは…せ、千宮路さん、痛い…」
 大悟の腰を持ち、ゆっくりと動く。黒裂が少しでも動く度に大悟は苦しそうな声を絞り出す。黒裂は潤滑剤を手に取り結合部に垂らす。熱くなった箇所にひんやりと冷たいものが触れ、二人は息を呑む。
「これで少しは…」
 もう一度腰を動かすと先ほどより動きやすくなる。潤滑油を使いすぎたのか、ヌチュヌチュと粘っこい音がして、黒裂は眉間にシワを寄せ息を切らしながら思わず笑う。
「はっ、はっ…千宮路さんの体液で鳴っているみたいですね、これ」
「あぁん、ちがっ…んぁぁっ」
 奥に埋まる二つのバイブと黒裂のそれで、大悟の声はワントーン上がっている。感じている自分の顔を手で顔を隠そうと手枷をガチャガチャ鳴らしながらも、快感を求めて腰を振る姿が滑稽だと黒裂は思う。
「素直に受け入れればいいものを…」
 先ほどまで愛撫していた尖りをつねる。
「ッああ!!」
「この痛みが、気持ち良くって、こうなっているのでしょう?」
 するすると腹を撫で下ろしながら硬く勃つ大悟のそれを再び握る。指で鈴口を撫でると、ひくひくと動く。
「あん、ああ…やめ、て…くれ……」
「貴方の体はこんなにも絶頂を求めているのに?」
 グッと腰を奥に突く。前立腺に擦れたのか、思わずひっくり返った大悟の声に黒裂は堪えきれずに笑った。
「あはは、どうですか?捨て駒に犯される気分は?」
「はぁ、はぁ、はぁっ…んん、きもち、い…」
 拘束された足がガクガクと震えるほどの快感を知った大悟は、ぽろりとそれを口にしてしまう。
「堤美、今の言葉、ちゃんと収めたかい?ふっ、貴方も大和に似てとんだ淫乱ですね」
「やまとっ!?ひゃあぁっ!はあっ…!あぐっ!」
 突然息子の名を出され驚きを隠せない大悟に容赦なく腰を打ち付ける黒裂。快楽に耐え切れずに身を捩り、胸を逸らし、腰を振る大悟。
「んっ!!イカせて、あげますっ!」
 大悟のそれを扱きながら、黒裂はさらに強く、早く腰を振る。
「ああっ、いいっ!もっと!!あっ、あっ、あっ!イクッッ!!」
 長い声をあげ、びくびくっと体を震わせたかと思うと大悟は自分の腹に大量の精子をぶち撒けた。強い締め付けに黒裂も思わず声をあげ大悟の中に射精する。
「あぁ…」
 射精をした黒裂の収縮を感じながら大悟ははぁはぁと荒い息を繰り返した。中で吐精しきった黒裂は乱れた髪をかきあげ、ゆっくりと自身のそれを引き抜いた。
 二本のコードが出る蕾は、黒裂の大きさを示すようにくぱくぱと動いている。その様子を撮りながら堤美は黒裂に感嘆する。
「すごかったよ、黒裂。えっと、大和と…って言うのは……」
「ああ、あれかい?ふふ、秘密」
 唇に人差し指を当てて黒裂は微笑んでみせた。これが嘘とも真実とも聞き取れるのだから、黒裂は敵に回したくない奴だなと堤美は心底震えあがった。
「で、堤美はどうするの?」
「どうって…ひゃっ!!」
 黒裂は答える代わりに堤美の股間を撫でた。突然のことに堤美は変な声をあげる。
「俺たちので興奮した?君も挿れるかい?俺が中に出したあとだけど」
 堤美は快感の余韻に浸って動けずにいる大悟を見た。まだ息が整えきれない大悟の中で絶えず鳴る鈍い振動音が聞こえる。先程繰り広げられた性交がくっきりと脳裏に残る堤美は唾を飲むと二つ返事をした。
「撮影は俺がしてあげるよ」
 黒裂がカメラを構え意識朦朧とした大悟を捕らえる。
「そんな風になるほど俺のが気持ち良かったんですか?千宮路さん?」
 楽しげな声色で感想を求める黒裂に、大悟はふるふると首を振った。
「も、やめ…て、や…め……く、れ…」
 ぶつぶつと許しを乞う大悟に黒裂は一変し、楽しくないなと吐き捨てる。
「堤美、千宮路さんをめちゃくちゃにしてあげなよ。きっと、喜んでくれるさ」
 黒裂は露わになった堤美の下半身に目を落とし、遊戯を楽しむ子のように微笑む。その視線にぞっと冷たいものを感じた堤美は急いで自身のを数回扱き、先ほど黒裂が拡げたばかりの蕾にあてがった。
「いっ…やめろっ……!」
 急いた堤美は思い切り最奥を貫いた。あげた大悟の声は嬌声というよりもむしろ悲鳴に近い。いきなり旋律をあげる堤美に大悟は涙声になる。
「ああんっ、ひっ…っ、あ……!だめ、やめっ……っ!!」
「あっ!はぁっ、すごっ…!あっつぅ……」
 一心不乱に腰を打ち付ける堤美は快感に今にも気絶しそうなようで、その瞳は焦点が定まらずぐるぐると宙を回る。
「すごいね、堤美は。動物みたいだ」
「もっ、なんでもいいっ……はぁっはぁっ、すごく…気持ちいいんだっ…!」
 うわごとのように快感を口にする堤美。一度絶頂して間髪入れずに快感を呼び起こされた大悟は半開きの口から必死の息継ぎをしている。
 それだけではさっきと同じで楽しくないと、黒裂は腹に撒かれた大悟の精子を一掬いすると、大悟の口の中に流し込んだ。
「!?っ、ううっ!!」
 口腔に広がる独特の青みと苦みに自分の精子だと大悟が気付いたのには、さほど時間がかからなかった。
「飲んでください」
 黒裂の冷淡な声が大悟に降りかかる。こんなもの絶対に飲めないと吐き出そうとするものの、堤美に攻めたてられ口が思うように動かない。
 じっと黒裂に見つめられながら、大悟は首を横に向ける。唾液と一緒に糸を引くように粘ついた精子が口角から垂れた。
「何をしているんですか」
 指先で吐き出したばかりの精子がまた口の中に戻される。できない、できないと首を振る大悟。口腔を飲み込めない唾液と精子で溢れさせながら苦しそうにもがく大悟だったが、堤美にごりごりと内壁を押され、声をあげた拍子に思わずごくりと口腔のものをすべて飲んでしまった。
 瞬間ぶわっと鼻を突き抜ける自分の精子の味に大悟は一粒、二粒と涙を零した。
「ふふ、よくできました。これは俺からのご褒美です」
 黒裂は顔を下げ、大悟の腹をべろりと舐めた。ざらざらした舌の下で大悟の腹筋が震えるのを感じる。
黒裂が大きく舐めとったのは、先程大悟に無理矢理飲ませた精子。
 黒裂は自分の舌に溜まる精子を大悟に見せたあと、ためらうことなく口に含んだ。未発達の小さな喉仏がごくりと上下に動いたのを見て、大悟の下腹部がじわりと先走りを吐いた。
「もう一度くらいは出そうですね」
 それを見逃がさなかった黒裂は、再び熱を持ち始めた大悟のそれに手を伸ばす。クチュクチュと手で数回扱きながら舌先で先端をちろちろと弄ぶ。
「あっ、んんんっ!はっ、ぁ…」
 焦らすような黒裂に大悟が物足りなさを感じているのは本人も知っている。強請る言葉を待つように大悟へ目を向けながら、唾液を塗るように先端だけに触れている。
「千宮路さん、」
「っは…ん……あっ、あ…ッ、くわえて……」
「くださいは?」
「くっ…わえて……くだしゃいっあぁッ!」
 前立腺の位置を知った堤美が自身の熱をそこへ擦りつける。鼻をすすりながら喘ぐ大悟に、さらにすっぽりと黒裂の口に咥えられもはや思考することを放棄してしまう。
 大悟の目の前で繰り広げられている光景。二人の少年が己を犯していく。そこには恐怖よりも今までにない快感が大悟を捕らえて離さなかった。快感の海で必死にもがいていたのももうお仕舞い。どっぷりとその中に身を沈めてしまうと、こんなにも体が溶けてしまいそうなことがあっただろうか……
 だらしなく開いた口からは今にも達しそうな声と唾液が絶えることなく漏れた。拘束から逃れようと必死だった手は、今はぎゅっとシーツを握りしめて、足先はぴんと張ったまま動かすことができない。
そろそろ二度目の絶頂が訪れそうだ。大悟は本能でそれを楽しみにしていた。
「あッ…おれ、いきそ…ッ……」
 腰を振る速度をあげながら堤美が声を絞り出す。黒裂もそれにあわせて亀頭を甘噛みし始める。
「あああっ、いくっ…!!いくッ、っああ!!」
 胸をそらしたまま体を震わせ、大悟は二度目の射精をした。今度は黒裂の口内へ。ドクドクと脈打ちながら二度目とは思えないほど多量の精を、黒裂は目を細め僅かに笑いながらすべて受け止めた。
「はぁぁぁ…きもちい……」
 堤美も、大悟の腰を両手で押さえたまま吐精して動けないでいた。思わず口から漏れたため息交じりの感想を残す。
 黒裂が大悟から口を離すと体液とも唾液とも言えない半濁の糸が後を引く。はぁっと新鮮な空気を吸って吐いた黒裂の感想は、
「貴方絶倫じゃないんですか?」
 それだけだった。

◆ ◆ ◆

 ようやく動けるようになった堤美は最後に残った二つのバイブを引き抜いた。二人分の精液を掻きだしながら出てきたバイブはねっとりと濡れ、震えながらころんとシーツに落ちた。
 その頃には大悟も冷静さを取り戻したようで、何も言えぬまま二人の事後処理を眺めていた。汚れた顔も拭えぬまま、頭の中はこの二人に思うように犯されてしまったという受け入れがたい事実だけがこびりついていた。それに呑まれた自分も自分だ、と酷く自己嫌悪に陥っているようだ。実際大悟はいつの間にか拘束を解かれたことさえも気づかなかったのだ。
「今日は楽しかったです」
 拘束を解かれても何もしないでいる大悟に、調子に乗った堤美が笑う。その姿はただの中学生のもので、大悟は背筋が凍りついた。
「ほら堤美、行くよ」
 黒裂も乱れを一切残さず、普段通りの様子で堤美に早く部屋を出るよう促した。はいはいとビデオカメラを手に先に部屋を出ていった堤美について行こうとした黒裂は、ふと思いとどまったように足を止めた。
「千宮路さん」
「……」
 大悟は返事をする気にはなれなかった。ふっと肩をすくめて黒裂は指を指す。目だけを動かして見たその先にはテーブルの上に綺麗に畳まれた白いスーツ。大悟がテーブルから黒裂に目を向け直すと黒裂は再び口を開いた。
「また、よろしくお願いしますね、今度は……個人的に」
 そう言い残し部屋を出ていった黒裂。最後に見せた笑顔は純情無垢な子供のようでいて、世の汚さを知った醜い大人のようでもあった。



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PCで書いたらえらく長くなって1ページに納まらなかったので仕方なく二分割(汗)
某のフォロワーさんへ布教を兼ねた大悟受け。
みんなも大悟受け好きになれ〜!
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