.
□長編
6ページ/18ページ
体育祭の午前の部が終わり、暫定一位は3年Z組率いる赤組。そして二位は毎年優勝を飾っているA組率いる白組だ。
午後の部に入ると、運動神経だけが取り柄のZ組と文武両道のA組の戦いになっていた。
「何が何でもアイツらにだけは負けんじゃねーぞォ!!ムカつくから」
アタリマエダロ
あんな奴らに負けられるか
負けて悔しがる顔が見てみたいぜィ
余程A組、もとい特進クラスが大嫌いなのだろう、教師らしからぬ発言をした担任とZ組生徒一同は優勝に向かって一致団結していた。
『二人三脚に出場する生徒は入場門へ集まって下さい』
「うちのクラスの選手は…」
「神楽ちゃん、沖田さん、がんばってね」
にこりと笑われ、Z組の爆弾コンビは喧嘩する間もなく、素直に門へ向かって行った。
しかし、門へ向かう途中もついた後も、2人は不快だった。
小さく話しているつもりだろうが全部聞こえてんだよコノヤロー。なんで私だけこんな言われようアルか。
理由は周りの会話達。
なんなのかしら、あの神楽って娘
沖田くんと付き合ってんのかな
あんな女、沖田くんの彼女なわけないわ
実に不愉快だ。
なんでお前らにそんなことを言われなきゃいけない。
「オイ、クソ野郎。お前のファンは迷惑極まりないアルナ」
「あーそれ、俺も思ってたぜ」
私がコイツをどう思っているか以前に、沖田のファンは嫌いだ。
これまでに2、3回呼び出されて、沖田を好きなのかと聞かれたことがあり、好きではないと答えれば、だったらもう近づくなと言われた。
そんなこと私の勝手だろう。
お前らのような女よりは沖田のほうが何倍もマシだ。
「あ゙ー!イライラするネ!!」
あの女たちも、その女に笑顔を振りまく沖田も、そんなことにイライラしてる自分にも。
「イラつきすぎだろィ」
「大丈夫ネ。イラついてたって私とお前が組めば不可能はないアル」
その言葉通り、沖田・神楽ペアはお前ら本当は仲良しなんじゃねーの、くらい速くぶっちぎりの一位。
「よくやった2人とも!でも次てか最後、リレーあるから門行けー」
何考えてんだ腐れ天パ。いくら銀ちゃんだからって許さねーゾ。私の日に弱い設定忘れたか。
「オイ行くぞチャイナ」
コイツもか。
そう思ったけど面倒くさいから突っ込むのは止めた。
*****
騎馬戦書きたかったけど断念(/_・、)
そして神楽の日に弱い設定忘れたのは紛れもなく管理人です←
体育祭の話もこの長編も終わりが見えない…行き当たりばったり。