.
□あなたの為なら
1ページ/1ページ
「見て見てぇ!!」
「あ−凄いな、いのー」
「ちょっと、ちゃんと見てないでしょ−!?」
「どうせ、5と4しかないんだろ?」
今日は通知表を返してもらった日。つまり明日からは長い休みがまっている。
そして私は自慢しに来た。このバカに素晴らしい成績を。
まぁシカマルの言ってることは事実だけど、こんな可愛いいのちゃんがわざわざ来てんだから、もっと心から反応したっていいと思う。
「で、あんたはの成績は?」
「それ」
お目当ての通知表は床に投げ(捨て)られてた。それを見れば呆れるほどに予想通りでアヒルのオンパレ−ド。
「あんたバカよ」
「じゃあ可哀想な俺を救え。店手伝うよりマシだろ」
「仕方ないわねぇ。その代わり毎日勉強漬けだからねっ!!」
だって幼なじみがこんなバカなんて恥ずかしいすぎるもん。
やるからには徹底的にやるわよぉ!!
そう思ってたのに、休み中シカマルがいつまでも寝てたり、私がずっと喋ってたり、時々チョウジが来てお菓子食べたりしてたら、結局勉強出来なくてコイツはバカのままだった。
…筈なんだけど、年月が経つと『IQ200の天才』なんて呼ばれるようになっていた。
「あんた実戦だと頭使うのね。アカデミ−時代、あんな成績悪かったのに」
「当たり前だろ。死にたくねぇし、お前死んだら困る。それに、」
俺が成績悪かったから、いのは毎日来てくれたんだろ?と悪戯に笑って聞いてきた。
「ば、バカ!!!」
本当バカ。
でもね、私の為ならバカでもいいわ。
あなたの為なら
(私だってバカだもん)
*****
アカデミー通知表は何段階評価かなんて知りません…
前サイトからの移植小説←
バカなお2人さん。