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□あなたの為なら
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「見て見てぇ!!」


「あ−凄いな、いのー」


「ちょっと、ちゃんと見てないでしょ−!?」


「どうせ、5と4しかないんだろ?」




今日は通知表を返してもらった日。つまり明日からは長い休みがまっている。


そして私は自慢しに来た。このバカに素晴らしい成績を。


まぁシカマルの言ってることは事実だけど、こんな可愛いいのちゃんがわざわざ来てんだから、もっと心から反応したっていいと思う。




「で、あんたはの成績は?」


「それ」




お目当ての通知表は床に投げ(捨て)られてた。それを見れば呆れるほどに予想通りでアヒルのオンパレ−ド。




「あんたバカよ」


「じゃあ可哀想な俺を救え。店手伝うよりマシだろ」


「仕方ないわねぇ。その代わり毎日勉強漬けだからねっ!!」




だって幼なじみがこんなバカなんて恥ずかしいすぎるもん。


やるからには徹底的にやるわよぉ!!




そう思ってたのに、休み中シカマルがいつまでも寝てたり、私がずっと喋ってたり、時々チョウジが来てお菓子食べたりしてたら、結局勉強出来なくてコイツはバカのままだった。











…筈なんだけど、年月が経つと『IQ200の天才』なんて呼ばれるようになっていた。




「あんた実戦だと頭使うのね。アカデミ−時代、あんな成績悪かったのに」


「当たり前だろ。死にたくねぇし、お前死んだら困る。それに、」




俺が成績悪かったから、いのは毎日来てくれたんだろ?と悪戯に笑って聞いてきた。




「ば、バカ!!!」




本当バカ。


でもね、私の為ならバカでもいいわ。









あなたの為なら
(私だってバカだもん)










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アカデミー通知表は何段階評価かなんて知りません…

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バカなお2人さん。

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