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□ロリコン反対同盟
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神←沖、銀←さち前提沖+さち
俺は今、ものすごく機嫌が悪い。
土方のマヨネーズを山崎のラケットにぶちまけてやりたいくらいに。
理由は数メートル先で、旦那とチャイナが楽しそうに話しているから。
無論俺はチャイナが好きだ。
だけどアイツは俺の気持ちも知らないで、満面の笑みで旦那と話す。
俺が話せばあからさまにいやな顔をするくせに。
たまに嬉しそうに話しかけられたかと思えば『銀ちゃん』もしくは『酢昆布』の話が始まるんだ。
そんなに好きか旦那が。
チャイナといい、旦那のストーカーといい、あの男の何処がそんなに魅力なんだ。
「なに言ってるの、銀さんよりいい男なんているわけないじゃない」
あれ?なに今の。口に出てたコレ?
そうなのか、俺喋ってたのか?ひとりで。
「ほんと、神楽ちゃんが好きだからって銀さんを恨まないで欲しいわ」
喋ってたか。
それともなんだ?忍は読心術が使えるのか、そうなのか?
てかこの女どっから出た。
激しく混乱してたが、ちゃんと恨んでないと返せた。
本当に恨んでなんかない。ただ羨ましいだけ。
俺にできないことをやってのける旦那が。
俺が頑張っても向けることのない笑顔を、簡単に向けることが出来る旦那が。
「それよりアンタだってチャイナ恨んでんじゃないですかィ?」
旦那と一緒に住んでるし
そう言うと銀さんはアナタと違ってロリコンじゃないからと言われた。
いや、俺だってロリコンじゃない。断じて違う。俺とチャイナならまだイケるだろ。
…うん、イケなきゃ困る。
そんな思想を繰り返していたら、早く神楽ちゃんをモノにしなさい。と、話を切り出された。
「なんでアンタに言われなきゃならねーんでさァ」
「あの娘が良い女になるからよ」
ライバルは少ない方がいいの
と続け、アナタの為にもそれが良いと思うけど?と言ってきた。
確かにこの女の言う通りだ。
今はロリコン扱いされたって、チャイナが大人になれば歳の差あっても、少なくともロリコンではなくなるんだ。旦那とチャイナなら歳の差10前後くらいだし。
「モノに出来れば今すぐにでもしたいんですけどねィ」
「それで考えたんだけど、私とアナタが組めばいいと思うのよ」
なにを言い出すんだ、このドM眼鏡忍者は。
なんで俺がお前なんかと…、と言いたい。それがチャイナ絡みじゃなければ…
しかしチャイナが絡むとなると考える。
組んだほうが良いのだろう。チャイナは簡単に幕府や真選組(俺たち)以外なら信用しそうだし。だけど俺が旦那を欺くなんて不可能だ。
「どんなことすれば良いんですかィ?」
「まずは相手が私たちをどう思ってるのかを聞き出すの」
あんな葛藤をしていたが結局組むことにした。
この際使える奴は利用する。
組んだ以上、協力はしようと思うが、旦那の気持ちは大体予想がついている。
…聞いて意味あんのか?
まぁ頑張るとしよう。
とりあえず同盟は結成した。
ロリコン反対同盟
(それじゃあアナタも含まれるじゃない)
(旦那と交際反対に変えますぜィ?)
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沖田はロリコンじゃないと言い張る!
ぶっちゃけ銀さんは妙ちゃんでも月詠でも誰でもイケるけど
さっちゃんがストーカーだから無難かな、と…