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□そしてもう一度キスを
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神楽は自分が思ってるより全然可愛いことにも、俺が神楽を愛していることも、何も言わないでどこかに行ってしまうことに、俺が不安になっていることも、全然分かってない。


そんなことを思いながら歩いていると、知らない男と歩いている神楽を見つけた。



だが、神楽は浮気できるほど器用ではない。そう断言できる。なにより嘘が下手だから。


だけど神楽が他の野郎と話すのなんか見たくない。我が儘を言うと旦那と住むのも話すのも、俺以外の誰かと関わっているのも嫌だ。




「神楽、こっちきなせェ」




いつのまにか神楽に話しかけてて、いつのまにか腕を掴んで、いつのまにか路地裏に来ていた。

神楽を引っ張っていたであろう時に、神楽が「そのまま右に行けばあるアル〜!」と言っているのが聞こえた。俺と居るのに他の男となんか話すな。




「ちょっ、痛いアル」


「さっきの奴誰でィ」


「へ?さっきのは道を聞かれたから教えてあげただけアル。私が好きなのは総悟だけヨ?」




もちろんそれはラブの方ではという意味で。ライクだったら旦那だって眼鏡だって姐さんだってみんな居るんだから。




「今日の総悟は変アル。いきなりこんなこと連れてきたり、変なこと聞いたりして」




首を傾げて聞いてくる神楽。

今日だけじゃない。神楽が知らないたけで俺は付き合ってからずっと変なんだ。




「神楽のせい、でさァ」


「意味わかんないアル」


「愛してる」


「やっぱおかしいネ。いつもはそんな思い詰めて言わないアル」




おかしいのも変なのも神楽のせいだと言っただろう?




「愛してまさァ」


「ねぇ、」




どうしたのと聞こうとしたのか、もう止めてと言おうとしたのか、はたまた全く別のことなのか、神楽の唇を同じもので塞いだ今、知るすべはない。




「ん〜!!!」




胸板を叩かれ唇を離さずにいたら、後頭部を押さえていたのにも関わらず軽く飛ばされた。夜兎の力恐るべし。




「なにすんでさァ」


「お前がなにすんだヨ!私を殺す気アルか?」


「俺ァ神楽になら殺されたってかまわないぜィ」




そう言ってまたキスをする。

今度は飛ばされないよう壁に押しやって、舌も絡めて深く長いのを。


出会った頃はコイツにだけは殺られるかと思っていたのに、こんなことを言う日がくるとは。


暫くしてから、苦しそうに胸板を叩く神楽の唇を離した。いっそのこと、あのまま俺の口付けで死んでしまえばよかった、なんて。




「…本当にどうしたアルか?」


「今日は、おかしいみたいでさァ」




今日はだなんて嘘だけど。

今日は、今日だけは、こんな俺を許して欲しい。










そしてもう一度キスを
(嘘つきでごめん)










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こんなん書いてんなら勉強してろっつのw


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