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□Step1
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「ウォリャー」やら「アチョー」やら、何故そんな声がするんだ? と思うほどここに相応しくない声と、「またか」というように速やかに避難する人々。
ここは歌舞伎町のとある公園。
と言うにはあまりにも無残な光景だがまぁ公園だ。
そして『仲良く遊びましょう』の看板を掲げているにも関わらず、壮絶な喧嘩が繰り広げられている。
「おいクソサド!!お前は週に何回会えば気が済むネ!!タモさん並みに見てるアル」
「それはこっちのセリフでィ。それにてめっ週6も会ってねぇだろ」
「よくも言ったアルナ!!普通増刊号は入れないアル!!」
「テメーこそ言うじゃねぇかィ。でも増刊号入れなくても毎週毎週そんな会ってないぜィ?」
バチバチと火花を散らすのは公園を半壊状態にした張本人たち。出会った時から犬猿の仲、水と油、と言われている沖田総悟と神楽だ。
そんな2人が週に何回も会えば、当たり前のように喧嘩と言う名の殺し合いが始まるのは目に見えてる。
最初の方は会えば陽が暮れるまでケンカしていたが、最近変わった事か1つある。
「チャイナァ、一時休戦でさァ」
「なんでアルカ!!まだ決着は着いてないネ!!」
「周り見てみろ」
2人(どちらかと言うと神楽)は戦いに夢中でここが公園だと言うことを忘れている。
目の前に広がる景色はたった30分ほどで昼過ぎに見たものとは比べものにならないほど荒れていた。
「…どうするアルか」
「その内土方さんとか来ると思いまさァ」
「マジでか!?説教アルか!?嫌ネ!!マヨ臭が移るアル!!」
「俺も嫌でィ。ってことで甘味処でも行くかィ? 俺が奢りまさァ」
変わった事とは沖田が神楽に好意を持ったこと。そして神楽も少なからず沖田に対して良い方に気持ちが動いていることだ。
「何が寂しくてサドとなんかと、と言いたいところだけど、仕方ないから行ってやるネ」
「俺も他に良い女連れて行きたかったんですけどねィ」
「あんだとテメー」
「やんのかコラ」
こんな素直じゃない2人が素直になる日はいつくるのかわからないが、数時間後、甘味処に売り上げに貢献することになる、亜麻色の髪をした青年とピンクの髪をした少女が来店した。
Step1
(『素直になろう』アルか)
(こりゃ先が思いやられまさァ)
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ついにやってしまった
初おっかぐです^^;
ムズイです、終わり方微妙です、
暖かい目で見守ってやってください(..;)