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□これからもよろしくね
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今日はシカマルの誕生日。
だけど当の本人には任務が入ってる。
夕方には帰れるって言ったけど、遅くなる可能性もあるし、私の誕生日と一緒に祝うかもしれない。
それでも同期のみんなで協力して準備が終わったところだ。
あとはシカマルの登場を待つのみ。
「…遅いわね」
「遅ぇな」
待つのみ、なのだけどシカマルはいつまで経っても帰ってこない。
まだ夕方だけど。
「いの心配してじゃないの?」
「まさか。シカマルがヘマする訳ないじゃないのよ」
サクラにはそう言ったが本当はすごく心配だった。
なんかあったのかなとか、怪我してないかなとか、そんなことばかり考えてた。
「なぁ、やっぱ先にいののパーティーしねぇ?」
空腹に耐えられなくなったキバがそう言ったが、いのはちゃんと誕生日に祝ってほしいと言って、結構食べ物にありつけなかった。
「俺もう腹減って死にそう」
「シカマル早く帰ってこいってばよ〜」
ナルトまでそんなことを言い出た。
そしてそんな2人の願いが通じたのか否か、それから数分が経った頃、シカマルが任務を終えて帰ってきた。
「悪ぃ、遅れた」
「おっそーい!!シカマルのバカぁ!!」
「だから悪かったって」
「もうあんた達、早くパーティーしましょうよ」
と、サクラが冷静にいのを止め、パーティーは始まったのであった。
「…誰がお酒なんか持ち込んだのよ」
「私に聞かないで」
「ナルト君かキバ君辺りだよね…」
今、シカマルの誕生日パーティーで何があったのかと言うと、いのとサクラ、そしてヒナタが話に花を咲かせている間、何処から持ち込んだのか知らないが、みんながお酒を飲んでいた。
ナルトとキバはバカみたいに騒いでいて、チョウジは爆睡。それにシノはぶつぶつ何かを呟いている。そしてその中で生き残っていたのは本日の主役だけ。
とりあえず酔拳の使い手のリーがいるガイ班が任務へ出ていたことは不幸中の幸いだ。
何こいつら、私の誕生日パーティーも一緒って事わかってんの?
と思いながらも、くの一たちとシカマルが生き残っていたことを神様に感謝した。