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□これからもよろしくね
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それからは酔った人をどうするでもなく放っておいて、時計の針は12を差した。
「「誕生日おめでとう!!」」
誰にも気づかれず、いつの間にか誕生日になるのかと思っていたが、サクラとヒナタは時間を気にしてくれたようだった。
その言葉にありがとう、と返し、シカマルを、祝いの言葉を催促するような目で見る。
「んだよその目」
「別に」
「あー!!わーったよ!…誕生日おめでとう」
少し早口だったような気もするけど、祝ってもらったのに文句は言えない。
そしてサクラとヒナタはいらない気を使って、帰ってしまった。
「いのこれ」
思い出したようにそう言って、取り出したのは私へのプレゼント。
開けてみると、中には前に欲しいと言ったことがあるネックレス。
ちゃんと覚えててくれたんだ。
私もプレゼント渡さなきゃ。
「ねぇシカマル、プレゼントの事なんだけど、いらなかったらいらないって言っていいからね」
「…わかった」
まず一個目、と渡したプレゼントは湯のみ。
おやじ臭いとでも何とでも言えばいいわ、と思っていたが、予想外にありがたく受け取ってくれた。
よし、次は二個目。
「二個目は、」
「何だよ」
「私の彼氏と言うポジション?」
……。
沈黙するシカマル。
変よね!?うん、変よ!
嘘でした〜、って言えばこれ誤魔化せるわよね!?
「シカマル?」
「貰う」
「へ?」
「お前の彼氏と言うポジション」
一瞬思考が停止したが、頭が理解した時には、私とシカマルは抱き合っていた。
嬉しくて泣きそうになる。
そして『好き』とだけ言うと、俺もと返してくれたことが嬉しくて、結局は泣いてしまった、今までで最高の誕生日。
これからもよろしくね
(私の彼氏さん)
(いえ、こちらこそ彼女さん)
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シカマル、いのちゃん誕生日おめでとう!
本誌でもアニメでも
もっと絡んだ方がいいっすって←
そして私に萌えをありがとう^^/