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□紛らわしい言動は止めてくたさい。
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学パロ
「ねぇなんで怒ってんのよ」
「別に怒ってねーよ」
「嘘、怒ってんじゃない」
帰り道、こんな言い合いをしているのは山中いのと、その彼氏の奈良シカマル。
会話の通り怒った怒ってないの争いだが、怒ってないと言いながらも、シカマルは誰がどう見ても不機嫌な状態。
機嫌が悪くなったのは今日の昼休み。クラスの人は何故そんなに機嫌が悪いのか、と訪ねたい。しかし昔、ナルトの残骸を見た者であれば、そんなこと聞けるわけもない。
なので今、幼なじみ兼彼女の勇者いのがシカマルに話しかけたのである。
元はといえばいのがあんな話するからいけねぇんだ。
それは昼休みにさかのぼる。
昼休み、シカマルがいつものように過ごしていたら、いのとサクラが話しているのが聞こえた。
「あ、いの。そう言えばこの前格好いいって言ってた」
「あぁ、駅前の服屋さんね」
と、いう内容の話。決して盗み聞きをしたとかじゃなくて、偶然聞こえただけだ。
つまりいのは、駅前に格好いい服屋が居たということを言ったことになる。
そして俺はそれからずっとその『駅前の格好いい服屋』が気になってしょうがないのだ。
いのが格好いいと言うのなら、それは嘘ではないのだろう。俺はどうかは別として、現にサスケは格好いいに分類されているし…
頭では似たような思想がぐるぐると回り続ける。
そんなことばかりを考えていると当然ながら気分は悪くなる一方だ。
今この状況に置かれているのは、確実にそのせいなんだけれど。
「ねぇ私なんかしたわけ?」
なんて聞いてくるいのは全く俺の苦悩を分かっていない。
俺も好きでいのの前で怒っている訳じゃないし、こんな感じで時間が流れていくのも嫌だ。
「…駅前の服屋」
「え?」
「格好いいんだろ」
そう言うと一瞬、は?と言われ、不思議そうな顔をされたが、昼休みと言う単語が出たら分かったのか何なのか、いのは急に笑い出した。
最初は笑い終わるまで待ってようと思ったが、いのはいつまでも笑い終える様子もなく、ついには涙まで流し出した。
「おい、何がそんな面白ぇんだよ」
「だってシカマル、駅前の服屋で格好いいのって、」
マネキンのコーデだよ?
っといのが言った瞬間、頭の中の何かがぷちんと音を立てて切れたような気がした。
いのはまだ隣で大爆笑をして笑い死ぬとかいろいろ言っている。
俺は死ぬ方がマシだと思う。
「もっ、シカマルっ…面白すぎっ」
「っるせぇ、もう忘れろよ」
明日学校行ったら言いふらすんだろうな絶対…
そんなことを思っていると、いつの間にかに笑い終わったいのが俺がそこまで嫉妬してたなんて知らなかった、なんて言うから、笑いそうになる。
たまにはいいかな、なんてことを思ったが、やっぱりこれは言わせてほしい。
紛らわしい言動は止めて下さい。
(私のことわかりやすいって言ってたじゃない)
(無意識だったかコイツは)
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駅ビルの服屋に可愛い服着たマネキンが居て
それをただ、格好いいver.にして出来たネタ←
いのちゃんは発見したことを報告みたいに
いちいちみんなに喋ると思う(ω)!