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□長編
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ここは銀魂高校3年Z組。
やる気ゼロの国語教師、坂田銀八が担任なだけあって、変わり者の生徒が集まっている、学年の変わり者を押し付けたようなクラスだ。
そして今日、そんなZ組に留学生が来る。
「はーい、ちゅうもーく。今日は留学生を紹介する」
「え?なんでA組じゃなくてZ組に留学生が来るんですか?」
なんせA組は特進クラスだ。転入生すら滅多に来ないZ組に留学生など何故来るのは本当に珍しいこと。
このクラスの大半が思っていることを言ったのはツッコミ係をしている、眼鏡だけがとりえの志村新八だ。
「テメー眼鏡なめんなァァ!!」
「オイ新八、そーゆーのは聞かなかったことにすんのが暗黙のルールだろーが。だからお前はダメガネなんだよ、そうしりゃ世の中うまくいくんだよ」
「うまくいかねぇよ!!それに僕ダメガネじゃないからね!!」
と、変な言い争いを続けている2人だが、新八の姉、妙がシャーペンを折り、止めるように笑顔で言えば、『止めなきゃ殺られる!!』という本能が働き、言い争いを止めた。
「おーい、それじゃあもう…」
ドッカーン!!
銀八が、入ってきていいぞと言う前に、派手な音をあげてドアがぶっ壊れたかと思うと、そのドアからすごい勢いで女の子が銀八に跳び蹴りをした。
「いつまで待たせるアルかァァ!!」
あまりの展開についていけない生徒達。
理解できたことはというと、目の前にいるサーモンピンクの髪に瓶底眼鏡の女の子がクラス担任をボコボコにしていること。
「ちょっ、まって!ごめん!!本当すんませんっしたァ!!」
「じゃあさっさっと私を紹介するヨロシ」
"紹介"と言う言葉に反応したクラスメート。
「え?紹介?じゃあこの子が…」
「留学生の神楽アル」
ヨロシクお願いしますヨ〜、と満面の笑みで言った神楽を見て、
あぁ、だからZ組なんだ…
とクラスのほぼ全員が理解した。
その後、神楽が中国からの留学生だということや、中国の拳法、柔道をやっていたことを話し、自己紹介は終了した。
「えーとお前の席は、ふざけたアイマスクつけて熟睡してる沖田くんの隣な」
「了解アル!」
そう言い後ろの席へ向かう神楽。
その頃うしろでは風機委員のメンバーが、揺すってみたり、叫んでみたり、殴ってみたりして、沖田を起こそうと試みていている。そして数秒後に沖田はアイマスクを上げた。
「あ、どうも近藤さん。死ね土方」
「オイィィ!!なんで俺には死ねなんだよ!!」
「まさか俺がそんなこと言う訳ないじゃないですかィ。ねぇ近藤さん?」
「近藤さん、こいつの言うことは信用すんな、ろくなこと考えてねぇ」
「まぁトシも総悟も落ち着け、ほら、留学生さんが来たぞ」
2人が振り向くと、もう隣まで神楽が来ていたので、近藤と土方は自分の席へ戻っていったが、沖田は寝てたので状況が理解できてない。
「えっと、」
「留学生の神楽アル」
そうして3Zの新しい生活が始まった。
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連載スタートです^^
初長編ですが頑張ります!