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□長編
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始業式の日、クラス替えが行われたが、俺は去年と変わらずZ組。メンバーも2年の時(正確にいうと1年の頃)から変わらず、クラス替えなんて意味あるのかと思っていたが、ふと周りを見てみると、A組になれただのB組に下がっただの、俺らZ組には無縁のやり取りが行われていた。

変わったことと言えば先輩がいなくなったことくらいだろう。




どうせ3年になっても俺は土方に嫌がらせして、近藤さんは志村姉にぶっ飛ばされ、2年と変わらない生活をして卒業式をあげるのだと思っていた。


チャイナが来るまでは。









第一印象は髪がピンクで純粋に綺麗だと思ったのと今時アルアル口調で瓶底眼鏡の奴なんて存在するんだということ。


休み時間にあいつの周りに人だかりが出来ていて、近藤さんに何者なのかと聞くと、大体予想はしていたが中国からの留学生。そして前のドアを壊したのもあの女らしい。


その時は驚いたが適当にそうなんですかィと返した時、次の授業を告げるチャイムが鳴ったので俺は席に戻った。




未来のためだか何だか知んねーけど、なんで進学クラスに合わせて俺らZ組も初日から授業受けなきゃいけねぇんだ、と思いながらも初日から授業をサボるのもどうかと思い俺は机に伏せた。




「センセー!隣の席の沖田くんが寝ています!」




隣から聞こえるソプラノ声は確実に俺が寝ていると告げた。起きろと先生が言っているが無視を決める。


俺が寝ようが起きようが俺の勝手だろ、チクってんじゃねーよふざけるなクソ女。






女にこんな扱いをされたのは今までに一度だってなかった。


小学校の頃から容姿が良かったうえ運動神経だけはずば抜けて良かった俺は中学に入ってからもモテていたし、それまで俺を知らなかった奴らだって、初日じゃなくても一度たりとも俺をチクったりしたことがない。


この瞬間、こいつはこの短時間で土方の次に嫌いな奴になった。






…次の授業中、ふと隣に目をやると留学生は弁当を食っていた。これはさっきの仕返しのチャンスだと思った。




「センセー!留学生の神楽さんが早弁してます!」


「センセー!中国では普通でした!」


「でも日本では駄目だから今すぐ弁当しまいなさい」




先生がそう言うと、渋々弁当を閉まったが、次の瞬間お前のせいで私の弁当が台無しアルと文句をいわれた。




「人のことチクった奴がよく言うぜィ」


「あれはあれ、これはこれネ」


「ふざけんな糞チャイナ」




そう言うと相手も言い返してきて、最後にはお前のこと嫌いだとまで言われたので、俺もお前が嫌いだと言い返してやった。







その後の授業も言い合いは続き、ついには戦闘までもが起きた。

チャイナは運動神経抜群で、女とは思えない勢の拳がとんできた。さすがドアを壊しただけあるなと思ったが俺もそう簡単にパンチを食らう訳もなく、軽々とよけてニヤリと笑う。




軽々とかわされたうえ余裕のサディスティックスマイルまでされ、相当ムカついたであろう神楽は飛びかかる勢いで沖田に向かって行ったが、それを銀八が止めた。




「お前ら初日から何してんの?」


「何ってこのサド野郎と喧嘩してたアル」


「爆発でも起こしたんですかコノヤロー」




教室は銀八の言ったように爆発が起きたのかと思うほど荒れていた。

最初っからだが前の扉は壊れ、机はぐちゃぐちゃに並び、割れたチョークの粉があちこちに散らばっている。




「2人でここ片付けるまで帰さないからな」


「待ってくだせェ!俺は悪くないでさァ」




うん、俺は悪くねぇ。暴れて教室壊したのコイツだし。俺ほとんど避けてただけだし。と説明したのに俺も教室をかたす羽目になった。




「なーに逃げようとしてんだ糞チャイナ」




ドアに手をかけたチャイナを止めると、何で気付くんだよと言いたそうに、あからさまに嫌な顔をされた。




「チャイナじゃないアルこのサド」


「チャイニーズだからチャイナでいいだろィ。俺サドだし」




そう言ったらまた嫌そうな顔をして死ねと言われた。ムカついたからお前の方がもっと死ねと言っておいた。

その後もそんな言い争いは続いて、結局俺とチャイナは机を直しただけで帰った。






次の日、2人で呼び出されたのは言うまでもない。




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なんか沖田が冷めた人になってしまった…

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