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□長編
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『死ねェチャイナ!!』
『お前が死ねクソサドォ!!』
『巻き込まれて死ねェ土方ァ!!』
『なんで俺だァ!!』
あの始業式から約1ヶ月が経ったが、未だに朝っぱらから騒がしいのは、もちろん3年Z組。
毎朝毎朝うるさくされては注意する気も失せるもので、始業式の日から毎日欠かさず『あの2人をなんとかしろ』と銀八にクレームを付けに来る先生も、10日も経てば、誰1人として居なくなっていた。
「はい、そこまで。出席取るから席着け」
と、毎朝の喧嘩は銀八が止めるのも当たり前のようになっていて、2人も銀八に素直に従い喧嘩を止めて席に戻るようになっていた。
「オイ総悟、」
「なんですかィ?」
席に戻ろうとしたら、名前を呼ばれた。
こちとらチャイナとの激闘の後なんだよ死ね土方。
「誰が死ねだコラ」
小説だからって何心の声読んでんでィ。プライバシーの侵害でさァ
「そうか、お前の心の声は口から出んだな」
「そうですねィ…」
自分に正直に生きてますからと言ったら、それ心の声とは言わねーだろォ!と突っ込まれたが、まぁいい言われた。
だったら最初っからそんなこと言うんじゃねーよ文字数返せと思ったけど、これは口に出さなかった。
「じゃあ何なんですかィ?」
「お前、チャイナに気ィあんだろ?」
……は?
急になんてことを言いだすんだこの人は。ついに脳までマヨネーズが回ってきたか。そのままマヨネーズに浸食されて死ね土方。
「なんの根拠があって俺がチャイナを?」
「おまえが女に興味持つなんか1度もなかったろ?」
それは一理ある。俺自身、始業式の戦闘からビックリしているが、俺が好きなのは姉のように、おしとやかで、綺麗な人だ。間違えてもチャイナのような、がさつで乱暴な女は好きにならない。
あんな女に会ったのは初めてだから興味を持っただけ。
うん、絶対そうとしか考えらんねェ。
「冗談よして下せぇよ」
「そう思うならそれでいいんだがな」
土方が意味深なセリフを言った後、銀八が重大発表がある!!と大声で言い、クラス全員が銀八を注目する。その中でクラスを代表して重大発表ですか?と聞いたのは毎度おなじみの新八だ。
「そうだ、来週の土曜に体育祭がある。俺別に給料アップとかどうでも良かったんだけど?お前ら最後の体育祭だし?だから俺が最大限の強さ引き出せる組み合わせ勝手に決めといたから。別に給料アップとか関係ないからね、俺はお前らの為を思ってやってるだけだからね本当」
「給料アップの為だろーがァ!!」
ツッコミの声が教室に響いたが、銀八は無視し、苦情は受け付けねーからなと続け、黒板に紙を貼った。
「じゃあこの紙の通りだからよーく見ておくように」
「え、ちょ、先生」
───ガラガラガラ ピシャン
「…本当に教師かよあの人っ!」
「まぁ、銀さんだから仕方ないわ」
「あの、一応これ3Z設定なんで、銀さんとか止めてください姉上」
「その姉上って言う呼び方も止めなさい新ちゃん」
効果音を付けるならにこりと、テレビだったら字幕が出てきそうなくらい、にこりと笑った妙に、スイマセンと新八は謝り、黒板の紙へ手を伸ばし、思うのであった。
これで本当に良いのか、と。
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次体育祭かきます!
まさかの神楽が一言しか喋らない…
そして姐さんと絡ませたい:)