long dream
□終わりと未来
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明日、ライルはソレスタルビーイングに行ってしまう
ニールもいたソレスタルビーイング
ガンダムに乗って戦って、死んだ
ライルを誘いに来た青年が嘘を吐いてなければ、本当なんだろう
嘘ならいいのに
明日ライルがソレスタルビーイングに行って、そこにニールがいればいいのに
でもきっといない
ライルとの生活も2年が過ぎた
居場所も分からず帰ってこない人よりも、カタロンとして戦う人の心配ばかり
4年の月日は突然告げられた死を受け入れてしまうほど長い
明日いなくなってしまうライル
ヤバくなったら逃げ出してくるさ
簡単に言うけれど、ソレスタルビーイングは謎だらけの組織だ
簡単には逃げ出せないだろう
いつもは離れて座るソファーなのに
今日は体が触れそうなほど近くに座ってる
他愛もない話をして不安を紛らわせる
だけど、会話が途切れて重苦しい空気を隠せなくなった時
強く抱き寄せる力に身を任せて、促されるまま唇を重ね合わせた
温かくて心地良くて、頭がぼうっとしそうになってると、ライルが耳元で囁いた
頷くと体がふわりと浮いて寝室へと連れて行かれた
未知の組織へと旅立つライル
私の知らない場所で知らない間に死なないで
ひとりにしないで、必ず帰ってきて
願を掛けるように、眠るライルの額にキスをした
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