君だけの妹

□侍の心
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私の中の侍とは…

何事にもとらわれず、己がままに生き…

そして、剣とともに生きること。


――侍の心――



「おい、まだできねェのか?下僕」


「うっ…;もうちょっと待って下さい!!;;」


「あと1分で終わんなかったら、何してやろうかねェ」


「ひぃいいいい;;」


皆さんこんにちは。土方桜です。

えーっと…今の状況を説明するとですね・・・


お仕置きされてます。

はい。詳しくは一個前の話を読んでいただければわかると思います。


「何さっきからブツブツ言ってんでィ。寒中水泳やらせるぜ?」


「す、すみませんんんん!!;」


そして、脅されてます。沖田総悟とい名のサディスティック星の王子に。


「あ゛ぁ?」


「すみません。なんにも言ってオリマセン」


「わかりゃあいいんでィ」


「・・・;」


本気で殺されるかと思ったよ、今……

ていうか、どうして仕事サボっただけでここまでされなくちゃいけないんだろう;

総悟はいっつもサボってるくせに……


「俺は特別だからいいんでィ」


「えっ!?」


ど、どうして私が思ってた事を…!?

まさかまた声に…?


「声には出てないけど、桜はわかりやすいんでィ」


「…そうなんですか」


ていうか、総悟の勘が鋭いっていうのもあると思うんだけど。


「・・・で、書類は終わったのか?」


「いや…えっと;後、10枚ほど…」


「・・・」


ハァ、と総悟はため息をもらし突然立ち上がった。


え…Σま、まさか…何かされる!?


私がグッと目を瞑ったら…


――バシィっΣ


「痛っ!!;」


「なーに目ェ瞑ってんでィ。バーカ」


「だ、だって!」


うぅ…叩くのも本当に容赦ないんだから…;


「それとも俺にもっと痛めつけられたいんですかィ?まぁ、俺はそれでもいい…「よくありません!!;」・・・チッ」


そんなあからさまな舌打ちをしないでほしい。


「そ、それで…どこに行k…わっΣ」


「さっさと支度しろ」


「・・・へ?」


ボーっとしてる間にも、私は腕を掴まれたまま歩かされた。


いや…支度しろって言われても、この状況じゃ支度も何も…;


「そ、総悟!一体どこn「あ?テメーら…何してやがんだ」


私の声に、誰かの声が重なった。


ていうか今の低い声って・・・


「お、お兄ちゃん!」


「・・・副長だ」


スゥーッと煙草をふかせたお兄ちゃんが私たちの横に立っていた。


「土方さんこそ何してんですかィ?こんな所で」


「俺は見回りから帰ってきたとこなんだよ。…それよりも、どこ行く気だ?」


ジーッとお兄ちゃんは、総悟に繋がれてる私の手を睨みながら聞いてきた。


…なんかお兄ちゃん、不機嫌そうだな。


それに気が付いたのか、総悟がニヤリと笑って手を上にあげた。


「わっ!?」


繋がれていた手なので、もちろん私の手も上にあがり…総悟が一言。


「これから、桜とデートに行くんでさァ」


「・・・」


・・・あれ?で、デートって…あれ?
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