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□Like&Love
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今日も私はここにいる。大好きなあの人の元に行くために。
「どっこにいるかな〜……ああっ!!」
前方に目標発見!行ってきま〜〜す!!
「トシぃぃぃぃい――!!」
「おわぁぁあ!?」
「ふ、副長ぉおおお!!」
ドターンと大きな音と共に叫び声をあげ倒れこむのは私の愛しい彼!
「トシぃいい!会いたかった!」
「名前…昨日会ったばっかだろ…俺達…」
この黒髪の人こそ真選組鬼の副長こと私の愛すべき彼!土方十四朗です!
鬼なんて言われてるけど、ホントはめちゃくちゃ優しい私の自慢の彼氏なの。
「昨日って…何時間あると思ってるの!?24時間だよ!!分刻みにしたら…「あの〜〜…」ん?」
誰だい?私とトシのラブラブタイムを邪魔するのは。見るとそこに立っていたのはジミ崎く…
「ちょっと待ってぇぇ!ジミ崎くんて何!?ジミだから?俺の名前は山崎ですから!!」
「あぁ〜…」
ジミ崎だろうがジミだろうが変わんないじゃん。
「イヤイヤ!だから山崎だから!ていうか、声に出てるんですって名前さん…」
うるさいなぁ。せっかく私とトシの2人きりのタイムを邪魔しないでほしいよ!
「トシぃ…ジミーくんが私を虐めるー」
「えぇ!?違っ」
「山崎……テメェ…」
ジミー君の顔がどんどん青ざめていく。そして、そのまま俯いてどっかに行ってしまった。
ありゃ…ちょっと悪いことしたかな?
「ねぇトシ…その、私…邪魔しちゃった?」
「いや、邪魔じゃねぇよ。ちょうど話終わったとこだったしな」
そう言って優しく私の頭を撫でてくれた。
この瞬間、私好きなんだよね。トシが私の頭を撫でてくれるとすっごく安心するし…トシの大きい手、好きなんだ。
「話ってなんの話?お仕事?」
「あぁ。…名前にも話しておいた方がいいかもしれねぇな……」
「私にも?」
なんだろ…お仕事っていったら、やっぱ事件とか?
「実はな、最近若い娘たちが誘拐される事件が続いてんだよ」
「え……」
そういえば、そんな話をバイト先で聞いた気がする。
「山崎の調べだと攘夷志士に関係ありそうなんだ。だからおめぇも気を付けろよな」
「う、うん……」
ちょっと怖いな…私は力は弱いし…刀なんて使えないし。下をうつむいていると、トシが私のことを抱きしめてきた。
「えっ…トシ…?」
「まぁ、名前は俺が守るから、安心しろよな?」
ドキッと鼓動が早くなり、顔が火照る。
そんな真っ直ぐな瞳で言われたら…照れちゃうじゃん!でも……
「うん。私、信じてるよ…」
「あぁ……」
はぅ〜〜//幸せだなぁ……///
お互い抱きしめ合いながら私が幸せを確かめ合っていると、近くで“パシャ”っという音がした。
ん?今なんか光ったような…?