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今日も私はここにいる。大好きなあの人の元に行くために。


「どっこにいるかな〜……ああっ!!」


前方に目標発見!行ってきま〜〜す!!


「トシぃぃぃぃい――!!」


「おわぁぁあ!?」


「ふ、副長ぉおおお!!」


ドターンと大きな音と共に叫び声をあげ倒れこむのは私の愛しい彼!


「トシぃいい!会いたかった!」


「名前…昨日会ったばっかだろ…俺達…」


この黒髪の人こそ真選組鬼の副長こと私の愛すべき彼!土方十四朗です!

鬼なんて言われてるけど、ホントはめちゃくちゃ優しい私の自慢の彼氏なの。


「昨日って…何時間あると思ってるの!?24時間だよ!!分刻みにしたら…「あの〜〜…」ん?」


誰だい?私とトシのラブラブタイムを邪魔するのは。見るとそこに立っていたのはジミ崎く…


「ちょっと待ってぇぇ!ジミ崎くんて何!?ジミだから?俺の名前は山崎ですから!!」


「あぁ〜…」


ジミ崎だろうがジミだろうが変わんないじゃん。


「イヤイヤ!だから山崎だから!ていうか、声に出てるんですって名前さん…」


うるさいなぁ。せっかく私とトシの2人きりのタイムを邪魔しないでほしいよ!


「トシぃ…ジミーくんが私を虐めるー」


「えぇ!?違っ」


「山崎……テメェ…」


ジミー君の顔がどんどん青ざめていく。そして、そのまま俯いてどっかに行ってしまった。

ありゃ…ちょっと悪いことしたかな?


「ねぇトシ…その、私…邪魔しちゃった?」


「いや、邪魔じゃねぇよ。ちょうど話終わったとこだったしな」


そう言って優しく私の頭を撫でてくれた。

この瞬間、私好きなんだよね。トシが私の頭を撫でてくれるとすっごく安心するし…トシの大きい手、好きなんだ。


「話ってなんの話?お仕事?」


「あぁ。…名前にも話しておいた方がいいかもしれねぇな……」


「私にも?」


なんだろ…お仕事っていったら、やっぱ事件とか?


「実はな、最近若い娘たちが誘拐される事件が続いてんだよ」


「え……」


そういえば、そんな話をバイト先で聞いた気がする。


「山崎の調べだと攘夷志士に関係ありそうなんだ。だからおめぇも気を付けろよな」


「う、うん……」


ちょっと怖いな…私は力は弱いし…刀なんて使えないし。下をうつむいていると、トシが私のことを抱きしめてきた。


「えっ…トシ…?」


「まぁ、名前は俺が守るから、安心しろよな?」


ドキッと鼓動が早くなり、顔が火照る。

そんな真っ直ぐな瞳で言われたら…照れちゃうじゃん!でも……


「うん。私、信じてるよ…」


「あぁ……」


はぅ〜〜//幸せだなぁ……///


お互い抱きしめ合いながら私が幸せを確かめ合っていると、近くで“パシャ”っという音がした。

ん?今なんか光ったような…?
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