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□ドSな王子に恋してる
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「≪旦那ですかィ…、ふーん…≫」


あ、今土方さんだったら抹殺しようとか考えてたな。


「≪とりあえず早く帰って来い、お前に用事があるんでィ。じゃ≫」


「総…!って、切れてるし」


「相変わらずマイペースだな、沖田くん」


「まぁそれが総悟だからね。しょうがないよ」


それにマイペースは銀さんで慣れてるからね。


「んじゃ俺は帰るわ」


「あ、そう?」


「今日の夜は頑張れよ〜」


「はー……?」


なにを頑張れって………っ!!


「銀さんのバカぁああああ!!!//」


私は駆け足で屯所に入った。そしたら色んな人に驚かれた。


「もー銀さんってホント親父。今度パフェでも奢らせようかな」


さてと。とりあえず総悟の部屋に行かなきゃね。


「でもその前に着替えを……おわっ!?」


「遅い。俺を待たせるなんていい度胸ですねィ、名前?」


「た、ただいまー…沖田隊長…」


く…黒い!!オーラがどす黒すぎる!!!


「今の隊長呼びが気にくわなかった。今すぐここで土下座しな」


「なんでぇええ!?てか私もうアンタの彼女なんですけど!!」


「うるせェ、メス豚。とっとと土下座か縄で自分を縛りやがれ」


「やめてくんない?その呼び方周りに誤解されるから。てか、一つ項目増えてない?」


「とりあえず部屋行きやすぜ」


「あのー完全無視?まさかの放置プレイ?」


総悟酷いよ。私彼女なんだからもうちょっと特別に扱ってくれたっていいじゃん!

『オマエの帰りを待ってた』とか、『名前がいねェと俺…寂しいんでィ』とか言ってくるでしょ!?普通は!

…ん?あれ、なんか違う?


「とっとと入りやがれ」


「わわっ!押さないでよ!刀危ないから!!」


こけそうになりながらも、刀を取って床に置き私も座った。

てか、ここ私の部屋なのに…総悟、自分の部屋みたいに扱ってる。


「それで…話ってなに?」


「………」


「そ、総悟?」


あれ…なんか、どんどん近くなってるんですが?てか、私…壁際に追い込まれてるよね?


「え、や…総悟!?」


嘘!まさか今からぁ?!まだ昼だよ!!


「総悟な、なにを………!!///」


「……くっ」


え、今なんか笑わなかった?


「あははははは!バーカ!」


「バ……っ!?」


「おまっ…顔赤すぎ!」


「っ!?///」


「昼間っから俺が何すると思ったんでィ?エロいなァ…」


「な……総悟ぉおおお!!///」


斬っていい!?マジで、頼むからせめて一発殴らせて!!


「総悟のバカ!からかうために連れてきたんなら、私土方さんの所に」


……あれ?なんか唇に温かいものが。それと、総悟の顔がドアップだぁ。


「……!!うひゃああああ!?//」


「なんつー驚き方してんでィ。俺は虫か」


「だだだだっ!な、うっ……!?//」


今、だって…あの、いきなり不意打ちでキキキ……!!


「別に何回もしてんだろ」


「し、してる…けど!不意打ちはなしでしょ!?」


「名前が他の男の所になんて行こうとするからでィ」


うっ……!//

私はこれに弱い。後ろからの抱き締め&耳元での囁き。
私って攻めに弱いらしい。銀さん曰くだけど。


「でも報告行かないとだ」

「明日10時に駅前集合」


「……へ?」


後ろを振り返れば、既に総悟はいなくて外に出ていた。


明日駅前10時?それって……。


「デート…ってやつですか?」


しかも明日って。……ま、いいか。どうせ明日は休みだし。


「総悟も素直じゃないなー」


テンションがあがった私は、急いで土方さんの元に向かった。
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