浅く短い夢
□監禁のはずが…
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コツコツと靴の音が響いてきて……
「あれ?起きちゃった?もう少し気を失っててもよかったのに…」
誰かが私に話し掛けてきた。
その声の主はだんだん近付いてくる。
何故だろう………
体が震える。
……。
コツコツ………
だんだん音が大きくなる…。
「…っ。来ないで!」
私は底知れぬ恐怖に襲われ、その男に叫んだ。
「どうして怖がるのよ。ちゃんと情報を喋れば酷い事はしないよ?」
私の記憶がだんだん蘇る。
……あの時あたしは木の葉の里の火影。
…綱手を暗殺するために霧隠れから木の葉隠れに向かっていた。
木の葉の里の外れでこの男に見つかり不覚にも後ろを取られたのだ。
それからの記憶がない事を考えると……
やはりこの男に連れて来られたのか…?。