浅く短い夢
□監禁のはずが…
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「あたりかな〜。暗部の仕事は失敗したら死の制裁を受ける場合があるからね〜。」
「なんでそんな事まで…」
「あれ?本当にあってた?なんてね。で、こっから真剣な話…
もし君を解放してもきっと君は里に戻れば任務失敗を理由に殺される。
だけど木ノ葉の里にいれば……他の里の暗部の君の素顔や名前を木ノ葉の里の人は誰一人として知らない。
この里でなら新しい自分として生きていく事が出来る。
死ぬか今までの自分を捨てて生きるか……どっちがいい?」
(何この人…)
「あんた、何言ってんの?」
「何って、君を助けようとしてるんだけど?」
「あんた、こんな私を助けて何になるのよ…
それに私はもう死んだっていい。」
「本当にそんなこと思ってるの?
君、見た所…20前半…まだ人生決めるには早いんじゃない?」
(この人何なの?私の何を知ってるって言うの?)
「私の…何を知ってるの……私何か…」
「暗部なんて辞めちゃいなよ。
本当は暗部なんて仕事やりたくないんでしょ?
自分には向いてない…そう思ってるんじゃない?」
その言葉で
私の中の何かが弾けた。