Tout le monde est un ami!

□第四章 擬人化と出発と、仲間と。
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「うわぁ〜。どうしよう!迷う〜!」



只今、サンヨウシティのレストランで昼食タイム中…。

二人はもう注文する物、決まってるんだけど私だけ目移りしちゃって中々決まらない。



「何でそんなに迷ってるんだ?」

「パスタにするか、ケーキにするか迷ってるんだ〜。」

「そこはパスタだろ(でしょ)?」

「えー、やっぱり二人もそう思う?」



思うも何も、何故食事にメインではなく、デザートを先に選ぶのか…

心の中でそう思ったが、肝心の本人は嬉しそうにもう注文しているもんだから言い出せない。

オレ達の分も注文したらしくウエイターが下がって行く。



「楽しみ〜♪」



ニコニコと待つ様はまるで子供の様…。

思わず頬が緩むのは仕方ないと思う。



「ここはかなり人気のレストランらしい。ポケモンだけだと入れないから来て見たかったんだ。」

「うん。腕は良いらしいんだけど、トレーナーが居ないと金も何もあったもんじゃないからね。」

「そっか!じゃあ、初めてなんだ。二人は。」

「そうだな。だからオレも楽しみかな?」

「うんうん。そうだよね。」

「お待たせしました。ご注文の品で御座います。」



丁寧に置かれる頼んだ食事。

2人のも置かれた所で食事にする事に。



「うん。美味しい!」

「驚いた!こんなにうまいなんて…。」

「本当…。今日は来れて良かったよ。」



各自料理を堪能していると、いきなり照明が落ちた。



「なになに?」

「?さぁ?」

「…普通は驚いて慌てる所だけどね。」



パッ!

中央の方にライトアップされ、必然的にそこに視線が寄せられる。

勿論私達もその内の1人なのだが…。



「Ladies and gentlemen!」

「待ちに待った挑戦者の登場だ!」

「では、皆さんにバトルと言う素敵なひと時を。」



ウエイターだった三人がそう話し終えるといきなり、レストランが姿形を変え、あっという間に何かのフィールドへ変貌を遂げた。



「え?なになに?何が起こってるの?」

「あぁ。なるほど。」

「そういえば、ここってジムも兼ねてるんだったね。」

「ジムって?」

「ジムってのはな?トレーナーが自分の力量を図るための施設だ。」

「で、各街ごとにいるジムリーダーを倒して八つ集めるとチャンピオンに挑む事ができる。」



チャンピオン…、何か聞いた事があるなぁ…と思ったらこの間勉強したんだった!



「へー。じゃあ、挑戦者が来たからこんな感じになったんだ。なんか凄い!」

「でも誰だろうなぁ?今、昼食帯だから挑戦する奴なんて居ないと思ったのにな。」

「此処で食べてジムに挑戦するか、って奴なら可笑しくないんじゃない?」

「確かに…。で、挑戦者は、っと…。」



見えやすい様に、その小さな身体で少し背伸びをしている。

それでも見えないから山茶の上に乗って観戦する事にしたらしい。



「挑戦者はこちら!」



スポットライトが当たった挑戦者に私達は驚いた。



「どーも!」

「玲奈!花梨!」

「あ〜?…あっ!咲夜!」

「もしかして食事中?」

「うん!二人が挑戦者?」

「いや、俺は違うぞ?花梨がどうしてもやるって…」



チラリと隣を見やる玲奈。

花梨の目が…燃えている…!



「まさか…あの2人だとは…」

「想像出来なかったな。」



苦笑いしながらオレ達はフィールドを見る。



「花梨〜!負けちゃ駄目だよ!?」

「分かってるって!花梨にお任せ!」

「じゃあ、挑戦者。戦う相手を僕達三人から選んでくれるかな。」

「はい!そうだなぁ…左側の貴方!私と勝負してくれる?」

「OK!バッチリだぜ!俺の名前はポッド!よろしくな挑戦者!」

「私は花梨!よろしくポッド!」

「俺のパートナーはコイツだ!いけ、バオップ!」

「おぉ?」

「あ、私と同じ!ポッドって、パートナー、バオップなんだ!」

「咲夜もパートナーは深紅だからな。」

「うんうん!」

「あれ?何時の間にそんなの決まったんだ?」

「今!」

「今かよっ!?」



丁寧に手でツッコミいれてくれる深紅。

うん、やっぱり君しかいないさ。



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