雲と嵐の恋愛事情

□@
1ページ/1ページ





初めて君を見たのは職員室

転校初日だった君



銀色の髪に、校則違反だらけの服装

本当は注意しようとした。でも…出来なかった




何故なら、君の瞳が僕に似ていたから



群れることを嫌う…一匹狼

自分以外、誰も信用出来ない孤独な瞳




だから見逃した…あの時は





でも、再び応接室で逢った君は群れていた


草食動物を10代目と慕っていた…


それが妙に腹立たしくて、咬み殺したくなった



でも、実力の差がわかりきっているのに敵意を剥き出しにする君の瞳に

僕は捕われた…





それからと言うもの、風紀委員長という立場を利用しては、君に近づいた



君は何時だって嫌そうな顔をして僕を睨むけど

君が僕を見ている

それだけで充分だった…






この気持ちが恋だと僕が気付くのは



もう少し、先の話…






Next...
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ