雲と嵐の恋愛事情
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初めて君を見たのは職員室
転校初日だった君
銀色の髪に、校則違反だらけの服装
本当は注意しようとした。でも…出来なかった
何故なら、君の瞳が僕に似ていたから
群れることを嫌う…一匹狼
自分以外、誰も信用出来ない孤独な瞳
だから見逃した…あの時は
でも、再び応接室で逢った君は群れていた
草食動物を10代目と慕っていた…
それが妙に腹立たしくて、咬み殺したくなった
でも、実力の差がわかりきっているのに敵意を剥き出しにする君の瞳に
僕は捕われた…
それからと言うもの、風紀委員長という立場を利用しては、君に近づいた
君は何時だって嫌そうな顔をして僕を睨むけど
君が僕を見ている
それだけで充分だった…
この気持ちが恋だと僕が気付くのは
もう少し、先の話…
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