雲と嵐の恋愛事情

□B
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※いきなり黒曜編※





桜に囲まれ、意識を失いそうになった時

彼らの言葉に、僕は動揺した



「これが並中最強ですか?正直拍子抜けです。
犬、3位狩りの方はどうなっていますか?」

「今、柿ピーが向かってるびょん。確か名前は……獄寺隼人」



その名を聞いた瞬間、失いかけた僕の意識が回復した



「おや、まだ起き上がれるんですか?クフフ、見上げた根性ですね」

「……させない…彼を虐めていいのは…僕だけだよ……」

「ずいぶんと、お気に入りみたいですね?その獄寺隼人という人物が。
どういった関係なんでしょうか?」

「貴方には…関係ないでしょ」

「クフフ、そんなに強がった所で今の傷だらけの貴方になにが出来るんですか?しかも、この桜の下で……」



こんな所で倒れる訳にはいかない

彼を…助けなければ



傷ついて欲しくない

彼だけは…





この気持ちは…そうか


これが、恋なのか




僕は彼が…獄寺隼人が好きなのか







そう自覚した途端、僕は意識を手放した















次に目が覚めた時、僕は暗闇の中にいた


「ヒバリ、オキタ。ヒバリ、ヒバリ」

「なんだいこの鳥は」

「チクサ、アブナイ。ギンイロノカミ二、ヤラレル、ヤラレル!」

「っ…銀色?まさか彼が来ているのかい!?」

「ギンイロノオトコ、キズダラケ!」

「っ!?」




その時、大きな爆発音がした

すぐ側に彼が居ると、そう告げるように



「ねぇ、君にお願いがあるんだけど」




彼に伝えて…僕の居場所を






そして届けて……




この想いを…―――





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