雲と嵐の恋愛事情

□J
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自分が、情けない…


毒なんかに負けて、何も出来ないままナイフ野郎を逃がした



このまま、何も出来ないで終わるのか…?


また、10代目の足を引っ張って…なんて無力なんだ



10代目が一人で戦ってんのに、俺はっ!





カラン




その時、俺の目の前に落ちて来たのは、先程ナイフ野郎が持って行ったはずの嵐のボンゴレリング


わけも解らないまま、俺はリングを握りしめて解毒をした

途端に楽になる体を起こし、窓の外を見ると…




ヒバリが、居た




どうして…ヒバリは自分で解毒をしたというのか…?


それで、真っ先に……俺を…?




その事実に驚愕をすると、ヒバリが顔を上げた

そして俺と目が合うと、あいつはホッとしたように微笑んだ




その顔をみたら、泣きそうになった



俺は生きてる

ヒバリも、生きてる



これからも俺達には未来がある、そう思うと…嬉しくて





俺は慌てて踵を返し、屋上へと向かった



せっかくヒバリが作ってくれた道を、無駄にはしない




早くこんな戦い終わらせてやる


終わらせて、そしたらお前に…ヒバリに




俺もヒバリが好きだって、伝えたい





やっと見つけた…俺の答え…――





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