雲と嵐の恋愛事情
□J
1ページ/1ページ
自分が、情けない…
毒なんかに負けて、何も出来ないままナイフ野郎を逃がした
このまま、何も出来ないで終わるのか…?
また、10代目の足を引っ張って…なんて無力なんだ
10代目が一人で戦ってんのに、俺はっ!
カラン
その時、俺の目の前に落ちて来たのは、先程ナイフ野郎が持って行ったはずの嵐のボンゴレリング
わけも解らないまま、俺はリングを握りしめて解毒をした
途端に楽になる体を起こし、窓の外を見ると…
ヒバリが、居た
どうして…ヒバリは自分で解毒をしたというのか…?
それで、真っ先に……俺を…?
その事実に驚愕をすると、ヒバリが顔を上げた
そして俺と目が合うと、あいつはホッとしたように微笑んだ
その顔をみたら、泣きそうになった
俺は生きてる
ヒバリも、生きてる
これからも俺達には未来がある、そう思うと…嬉しくて
俺は慌てて踵を返し、屋上へと向かった
せっかくヒバリが作ってくれた道を、無駄にはしない
早くこんな戦い終わらせてやる
終わらせて、そしたらお前に…ヒバリに
俺もヒバリが好きだって、伝えたい
やっと見つけた…俺の答え…――
Next...