雲と嵐の恋愛事情
□K
1ページ/1ページ
※未来編突入※
「だからっ!通販はお土産じゃありません!!!」
「うっせーぞアホ女っ!!!」
リング争奪戦は10代目の勝利で無事に幕を閉じ、平和な日常が戻った
この戦いが終わったらヒバリに返事をする…そう決意したはずだったのだが………今だ告白どころかヒバリとまともに逢ってない
俺から逢いに行こうとすればいいのだが、まだ勇気が出ない
本当、情けねぇ…
「獄寺君!ハル!」
「10代目!!……どうか、なさったのですか?」
「それが、リボーンが…」
「「いなくなった!?」」
10代目の話によると、10年バズーカに当たってリボーンさんが行方不明になったらしい
それって…10年後にリボーンさんは……いや、リボーンさんに限ってそんなことあるわけない
「とにかく手分けして探しましょう!」
「う、うん!」
俺はリボーンさんが行きそうな場所を片っ端から探し回った
そしてたどり着いた並盛中
「くそっ、ここにも居ないのか」
「隼人?なにしてるの。今日は休日だよ」
「ヒバリ!?」
急に現れたヒバリに、ただでさえ息をきらして速かった鼓動が更に速くなった
「あ……いや、その………あっ、リボーンさん見なかったか!?」
「赤ん坊?今日は見てないけど…」
「そっか…悪い、見かけたら連絡くれねーか?」
「それは構わないけど…僕、隼人の連絡先知らないけど?」
「へ?」
連絡先…そう言えば俺も知らない、ヒバリの連絡先
「あ……携帯だせよ、赤外線で送る、から」
「うん」
ヒバリが少し嬉しそうな顔をすると、なんだか気恥ずかしくなった
こんな、リボーンさんがピンチの時に何やってんだ俺はっ!!///
「じゃあっ、見かけたら連絡しろよ!」
「わかったよ」
「そ、それと!!///話が、あるんだ……けど」
「話?なに」
「う……今は、ちょっと…。リボーンさん見つけたら言う、から。絶対言うから!
だから、もうちょっと、待っててくれ///」
多分俺、耳まで赤い
きっとヒバリには俺の話が何なのかなんて、バレバレだろう
その証拠にヒバリは少し驚いた表情をしたあと、嬉しそうに微笑んだ
「うん、わかった」
「お、おぅ///じゃあ、またな」
俺は再びヒバリに背を向けて走り出した
でも、このあと俺は後悔する
どうしてこの時、いや、もっと前に、ヒバリに好きだと伝えてしまわなかったんだ
まさか、ヒバリと逢えなくなるなんて…
そんな未来が待ち受けているなんて、思いもしなかったから…―――
Next...