うりごくパニック!

□A
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【うりごくパニックA】





「にょお〜〜!!(じゅうだいめぇ〜〜!!)」

「う、瓜!?どうしたのいきなり?」



朝起きたら何故か身体が入れ代わっていた俺と瓜

原因もわからず、とりあえず10代目とリボーンさんに相談しようと沢田家を訪れた




「にょお!にょおん!!(違います!獄寺です!!)」

「なんか、瓜…いつもと違う…?」



流石10代目!!

10代目の超直感なら何も説明しなくても俺だって気付いてくれるんですねっ!!!




「ん〜〜〜気のせいか」



ガンッ!!!

そんな、10代目ぇ…





「おはようございます!10代目!」

「あ、おはよう獄寺君。ねぇ、なんか瓜いつもと違くない?」

「そうっすか?いつもと同じっすよ!」

「にょおぉぉぉぉぉ!!!(瓜ぃぃぃぃぃ!!!)」



何言ってんだお前!!!

事情を説明するって言っただろーが!?



はっ、まさか…


このまま俺の身体を乗っとるつもりか…?




「そんなことより早く学校行きましょ?」

「あ、うん。そうだね」

「にょお…(瓜…)」



そして俺は恐れ多くも10代目に抱えられながら学校へ向かうことになった










「はよっす、ツナ!」

「おはよう、山本」



登校途中、いつものように山本が乱入してきた

山本は10代目に挨拶をすませると、今度は俺(瓜の身体)に目を向けると…



「はよっす、獄寺!」



は…?



「山本、何言ってるの?獄寺君はこっちだよ?」

「え?ああ、そういやそうだな。なんか今、瓜が獄寺に見えたんだよなー」

「はは、なにそれー」




お、恐るべし野球馬鹿!!!

こいつ、やっぱり侮れねぇ…



でも、気付くんならちゃんと気付きやがれっ!!!






「君達、また群れてるの?」



気がつくと、俺達は校門まで来ていたらしく、風紀チェックをしていた雲雀に呼び止められた


俺と雲雀は、所謂…その、恋人同士という関係だ

10代目達には秘密にしている


知っているのは恐らく草壁くらいだろう


今はまだ、10代目達には知られたくない

10代目に隠し事なんて心が痛むが…



だから、変な行動はするなよ、瓜…



そう期待するように瓜(俺の身体)を見上げると、俺の願いも虚しく、瓜は雲雀を見るなり目をキラキラと輝かせた

そして…




「ひばりぃ!!!」




甘ったるい声を出しながら公衆の面前で雲雀に抱き着いた




「にょおぉぉぉぉ!!!」

「ご、獄寺君!?」

「…隼人?」




いきなりの俺(in瓜)の行動に流石の雲雀も目を見開いた

俺を抱き抱えていた10代目の手には力が篭り、何故か黒いオーラが見える

山本にいたっては完全に石化していた……なんで?





「逢いたかったぜ、雲雀!」

「隼人…」



確かに瓜は雲雀に懐いてた

小動物好きの雲雀も、瓜には優しかったから尚更



でも、まさか…

まさか最初からこれが目的だったのか?


俺の身体で雲雀にベタベタするのが目的だったのか!?




「隼人、ちょっと来て」




そして雲雀は俺(in瓜)の手を引いて校舎へと消えていった





どうなる俺の身体!?




つづく!

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