小ネタ

□君さえいれば(雲獄)
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「ねぇ、隼人。5月5日ってなんか予定ある?」

「は?何だよいきなり…。その日なら10代目に勉強教えて差し上げる約束だけど…」

「ふ〜ん」

「な、何だよ…なんかあんのか?」

「別に」



別にって顔じゃねーよ

まぁ、10代目優先すると拗ねるのは何時ものことだくど…



「6日なら…」

「なに?」

「6日なら暇だぜ?」

「だったらなに?」




か、可愛くねーーっ!!


俺に言わせる気かよ!?



「だからっ…!どっか遊びに行こうぜ///」

「フフッ、君から誘ってくれるなんて珍しいね」

「そう仕向けた癖に、白々しい」




まぁ、いいか

ゴールデンウイーク最終日を雲雀と過ごすのも悪くない







***
5月5日


でも、なんか気になるんだよな〜

あの時の雲雀の表情



拗ねるのは何時ものことだけど、何だかちょっと寂しそうに見えた



5月5日になんかあんのか?




「………くん、獄寺くん!!」

「あ、すみません10代目!問題解けましたか?」

「あ、うん、そうなんだけど。どうしたの獄寺くん?何か悩み事?」



そうだ!10代目なら何か知ってるかも!



「あの…10代目。今日って何の日かご存知ですか?」

「今日…って、こどもの日?」

「やっぱり、それだけですよね…」

「このダメツナ」


ドカッ


「痛っ!何すんだよリボーン!!」

「なんの為にハルにインタビューさせてると思ってるんだ。部下の事くらい熟知しておけ」

「ハル?インタビューって…あれ、こどもの日?



あぁぁぁぁぁーー!!!」

「どうしたんですか10代目!!」

「今日、雲雀さんの誕生日だ…」



ドクン



え?



誕生日?





雲雀…の?






「あんの馬鹿っ!すみません10代目、今日はこれで失礼します!」

「え!?獄寺くん???…どうしたんだろう急に…」

「フッ、ツナもまだまだ子供だな」

「赤ん坊に言われたくないよっ!!」






****


「雲雀っ!!!」


俺は勢いよく応接室の扉を開けた


「どうしたの?今日は学校休みだよ」

「どうしたの、じゃねー!!!誕生日の事、なんで言わないんだよ」

「っ……それで、わざわざ?」

「っざけんなよ、プレゼント何も用事出来なかったじゃねーか」



あー、なんか涙でそう


誕生日も知らないなんて、本当に俺、雲雀の恋人って言えんのかよ




すると、ふわりと温かいものに包まれた

雲雀に、抱きしめられたのだ




「ひばっ」

「いらない」

「へ?」

「プレゼント。君さえいれば、他は何にもいらない。嬉しいよ、隼人。沢田との約束より僕を選んでくれて」

「おぅ///」




なんか照れ臭い

俺、何もしてねーのに




俺が居るだけで幸せになれるんなら、ずっと側に居てやるよ…






「雲雀」

「ん?」

「誕生日、おめでとう」




雲雀が生まれてきたこの日を、俺は神に感謝する―――




End





おまけ↓


「所で隼人、明日は用事ないって言ってたよね?」

「え?あぁ、そうだけど?」

「じゃあちょっとくらい無理させても平気だよね(ニッコリ)」




え?何その不敵な笑い




「ちゃんとプレゼント貰わないとね?」

「おまっ、プレゼントいらねーって;;」

「隼人以外はいらないっていったんだよ?」

「待て!落ち着け!!」

「いただきま〜す」

「ちょっ、」




強制終了。



***
2008年に別サイトで書いたブログの再録。
1859net様にもアップしたので見たことある人もいるかも…。


 

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