小ネタ
□君さえいれば(雲獄)
1ページ/1ページ
「ねぇ、隼人。5月5日ってなんか予定ある?」
「は?何だよいきなり…。その日なら10代目に勉強教えて差し上げる約束だけど…」
「ふ〜ん」
「な、何だよ…なんかあんのか?」
「別に」
別にって顔じゃねーよ
まぁ、10代目優先すると拗ねるのは何時ものことだくど…
「6日なら…」
「なに?」
「6日なら暇だぜ?」
「だったらなに?」
か、可愛くねーーっ!!
俺に言わせる気かよ!?
「だからっ…!どっか遊びに行こうぜ///」
「フフッ、君から誘ってくれるなんて珍しいね」
「そう仕向けた癖に、白々しい」
まぁ、いいか
ゴールデンウイーク最終日を雲雀と過ごすのも悪くない
***
5月5日
でも、なんか気になるんだよな〜
あの時の雲雀の表情
拗ねるのは何時ものことだけど、何だかちょっと寂しそうに見えた
5月5日になんかあんのか?
「………くん、獄寺くん!!」
「あ、すみません10代目!問題解けましたか?」
「あ、うん、そうなんだけど。どうしたの獄寺くん?何か悩み事?」
そうだ!10代目なら何か知ってるかも!
「あの…10代目。今日って何の日かご存知ですか?」
「今日…って、こどもの日?」
「やっぱり、それだけですよね…」
「このダメツナ」
ドカッ
「痛っ!何すんだよリボーン!!」
「なんの為にハルにインタビューさせてると思ってるんだ。部下の事くらい熟知しておけ」
「ハル?インタビューって…あれ、こどもの日?
あぁぁぁぁぁーー!!!」
「どうしたんですか10代目!!」
「今日、雲雀さんの誕生日だ…」
ドクン
え?
誕生日?
雲雀…の?
「あんの馬鹿っ!すみません10代目、今日はこれで失礼します!」
「え!?獄寺くん???…どうしたんだろう急に…」
「フッ、ツナもまだまだ子供だな」
「赤ん坊に言われたくないよっ!!」
****
「雲雀っ!!!」
俺は勢いよく応接室の扉を開けた
「どうしたの?今日は学校休みだよ」
「どうしたの、じゃねー!!!誕生日の事、なんで言わないんだよ」
「っ……それで、わざわざ?」
「っざけんなよ、プレゼント何も用事出来なかったじゃねーか」
あー、なんか涙でそう
誕生日も知らないなんて、本当に俺、雲雀の恋人って言えんのかよ
すると、ふわりと温かいものに包まれた
雲雀に、抱きしめられたのだ
「ひばっ」
「いらない」
「へ?」
「プレゼント。君さえいれば、他は何にもいらない。嬉しいよ、隼人。沢田との約束より僕を選んでくれて」
「おぅ///」
なんか照れ臭い
俺、何もしてねーのに
俺が居るだけで幸せになれるんなら、ずっと側に居てやるよ…
「雲雀」
「ん?」
「誕生日、おめでとう」
雲雀が生まれてきたこの日を、俺は神に感謝する―――
End
おまけ↓
「所で隼人、明日は用事ないって言ってたよね?」
「え?あぁ、そうだけど?」
「じゃあちょっとくらい無理させても平気だよね(ニッコリ)」
え?何その不敵な笑い
「ちゃんとプレゼント貰わないとね?」
「おまっ、プレゼントいらねーって;;」
「隼人以外はいらないっていったんだよ?」
「待て!落ち着け!!」
「いただきま〜す」
「ちょっ、」
強制終了。
***
2008年に別サイトで書いたブログの再録。
1859net様にもアップしたので見たことある人もいるかも…。