小ネタ

□1時間だけの独占権(雲獄)
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君の誕生日は、2人っきりで過ごそう



そう告げると君は困った顔をして「10代目達と約束がある」

そう、言ってきた





わかってるさ、君はいつだって僕よりあの草食動物を優先する…


だけど……――――











「雲雀…?」


「遅いよ。君の誕生日、あと1時間しかないじゃない」





沢田の家に行っていたらしい隼人を、僕は彼の家の前で待っていた





「怒って、ないのか…?」


「何が?」


「俺、お前の誘い…断って…」


「そんなの」







「いつもの事じゃない」





まぁ、ムカつくのは否定はしないけどね





「その代わり、残りの一時間は僕だけに独占させてよね?」


「雲雀……仕方、ねぇからな。独占させてやる///」


「仕方ないって、その顔じゃ説得力ないよ?」


「うるせぇよ」






顔を真っ赤にして…可愛いな



こういう顔は僕にしか見せないから、ちょっとだけ優越感






「プレゼント、用意してないんだけど…何か欲しい物は?」



君の為なら世界だって手に入れる


そう告げると、そんな物騒なものはいらないと返される




「じゃあ、何が欲しいの?」


「……物は、いらね」


「愛とか?」


「んな臭いこと言わねぇよ!!!ただ、……朝まで一緒に居てくれればいい///」






ワオ、やっぱり愛じゃない





「朝まで寝かせないからね」


「っ!?///そういう意味で言ったんじゃねぇよ!!!」


「そういうって、どういう意味?」


「っ……それは…///」






ちょっと虐めすぎたかな?



まぁ、いいや



真っ赤になった君は可愛いけど


今日はこれくらいにしてあげる






「今日は君が嫌がることはしないよ」


「ほ、本当か?」


「隼人の誕生日だからね」




日付が代わったら話は別だけどね





「おめでとう、隼人」


「サンキュー、雲雀」





さぁ、楽しい夜になりそうだ―――





End



***
これも2008年再録。

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