小ネタ

□始まりの日(ヒバゴク)
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ハロウィンネタ………というか単なる怪物づかいネタになってしまった;;

怪物づかい最終回後のつもりですが、ツナがゾンビじゃありません←


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吸血鬼ヒバリンを倒し、平和が訪れた

そして、怪物づかいツナとその仲間達は、それぞれもといた場所へと帰っていった



ヤマモトは墓場へ

リョーヘイは廃工場へ

ランボはよくわからないが、ツナも村へと帰っていった



そして、ゴクデラは…





「送ってくれてありがとう、ゴクデラ君。家に寄ってお茶でもしていく?」

「いえ…満月っぽい物を見て元にでも戻ったら大騒ぎなりますので…」

「あ……そっか、」

「俺はこれで失礼します。ボス……お元気で」

「うん、ゴクデラ君も」



笑顔のツナに見送られながら、ゴクデラはツナの元を去った





「また……一人か、」



別に、一人なんて慣れている

ボスに出会うまでは、ずっと一人で過ごしてきたのだから


今まで通り旅人を襲って生活していけばいい

それだけなのに…




なんでこんなに、心に穴が空いたような気分になるんだろう



一人が寂しい、なんて



思ったことなかったのに…




「もっと怪物らしくなんねーと」



今度ボスに会ったとき、胸を張れるように

強い怪物になってやる…!



そう意を決していると、背後からカサリという物音がした




「だ、誰だっ!!!」

「君、あの怪物づかいと一緒にいた男だよね?」

「なっ……お前はっ!!!」



そこには、ボスが倒したはずの吸血鬼ヒバリンが殺気を振り撒きながら立っていた




「あの怪物づかいを捜してるんだけど………どこ?」

「っ……ボスに何の用だ!」

「別に。吸い殺しに行くだけだよ」

「っ!?」



やっぱりコイツ!ボスに復讐するために此処まで…!

そうはさせねぇ!

ボスはようやく怪物づかいとしての使命を終えて幸せを得たんだ

その邪魔をさせるわけにはいかねぇ!!!



「てめぇはここで果たすっ!!!」



とは言え、今日は満月じゃない

人の姿のままじゃコイツには勝てない


なにか、満月っぽいものはないか!?



そう言って辺りを見回すと、畑にまんまると大きく育ったカボチャが目に入った


それを見た瞬間、血が騒ぎ出す




「っ……君」

「こなたいだの俺とはわけが違うぜ?」



爪をたてながら、ヒバリンを睨みつける

すると、ヒバリンから殺気が消えた




「君………猫男だったの?」

「にゃ!狼男だにゃ!!!」

「にゃ、って言ってるじゃない」

「しまったにゃ…!」

「ふーん、猫なんだ」



そう言ってヒバリンは怪しく笑うと、俺に近づき手を伸ばしてきた。そして…



ふに、



「ふにゃ!にゃにするんだにゃ!」



ヒバリンの手は俺の耳に伸び、ふにふにと触り出す



(コイツ!俺が耳が弱いの知ってて!?)



弱点を攻めるなんて卑怯だ。と思いながらも、俺は力が抜けていき腰を抜かした



「ふにゃぁ……」

「っ!!!」




すみません、ボス


俺、結局貴方の役に立てませんでした




「…ねぇ、あの怪物づかいの事、見逃してあげてもいいよ」

「にゃ……本当か?」

「君がずっと僕の側にいてくれるならね」



そう言って微笑むヒバリンに、俺は目を見開いた


俺がコイツの側に居れば、ボスが守れる

それに俺も………一人ぼっちじゃ、なくなるのか?





「本当に……ボスには近づかないんだな?」

「もちろん、約束するよ」



どっちが正しい選択なのかは分からない


でも、少なくとも今の俺には……選択肢は一つしかなかった




「お前の側に、居る」




これが俺とヒバリンの、始まりだった



End?




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続く…かもしれない←

本当はハロウィンお題として1859Online様にアップしようと思ってたんですが、あまりに駄作だったので恥をさらすのはサイトのみにしようと辞めました(笑)

ゴクデラは耳が弱点なんじゃないですよ。単なる性感体が耳なだけですw

カボチャでメタモルフォーゼな所が一応ハロウィン仕様です;;

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