†血液型†   



『闇の妃』の血統。彼女は祖血である。

彼女の特殊能力は、炎を出したり、動物に変化したりするものではない。しかし、吸血鬼を含む、全人類にとって彼女の力は最恐とも言える。

彼女の能力、それは『精神自滅』。

人の心を闇へと誘い、自害にまで追い込む。

それだけでなく、感情を消して植物状態にさせたり、精神を介しその肉体を動かしたりと、彼女に操れない心などない。
彼女が相手を頭に描くだけで、その心はもう彼女に託されるのだ。

だが倒して来た相手は皆自害しているので、彼女の能力は公にはあまり知られておらず、もはや吸血鬼の中でも伝説化している。



彼女に弱点はない。銀も日光もヘッチャラである。しかしそれは吸血鬼の時に限っての長所だ。
普段、彼女は牙を持たない普通の人間なのだ。
吸血鬼の血を吸った時、一時的に彼女の血が蘇る。


そして彼女の血にもまた『暴走』がある。
きっかけや原因は不明だがその力は世界をも滅ぼすに等しいだろう。

『暴走』を防ぐには他の血統の血を飲むのが効果的である。

だから他の血統の血で吸血鬼に蘇る普段の彼女は、自分の力を100%出している訳ではない。


彼女は精神や心といった内側の攻撃方法を得意とする。

人間の時は身体能力は吸血鬼と丸っきり同じで、力場思念も使える。
しかし肝心の彼女の能力、そして視経侵攻が使えない。


だからそれが使えない人間の時の間のために、彼女は彼女自身が選んだ異なる血統の護衛を持つ。


今のそれがゼルマン・クロックであった。
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