Flower yoU…3
□No.62…迷う心たち
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秀一は、外のベンチに座っていた
『しゅーいちくん』
「…なんだ、淳か」
『悪かったな、俺で(笑)』
「…ぉぅ」
『いやいや!
そこはさ、冗談でも
「そんなことないぜ」って
言ってくれよ〜(笑)』
「…ぉぅ」
『……』
少しの沈黙が流れて、
「なぁ、淳…」
破ったのは秀一だった
『んー?』
「好きじゃないのに
付き合うのってさ
いけないことだと思うか?」
『んー…なんで?』
「こまりちゃん、いるだろ?」
『あー、うん』
「この前、告られてさ
付き合うことにしたんだ」
『ふーん、おめでとー』
秀「んだよ、素っ気ねぇな」
『いや、素直に祝福してる』
「…そっか」
なんか、辛いよな
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