ミニNOVEL

□君の隣
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―情事後―

弘美の布団の上、二人は寄り添うように並び先ほどまでの熱いセックスの熱を冷ましていた。


「そういえばさ、弘美って久留米靖と仲良いのか?」

涼輔には気になることがあった。あの時なぜ弘美の部屋から久留米が出てきたのか、未だに分からなかったのだ。

「あ?なぜだ?」


「すれ違っ‥‥た‥‥」

言った瞬間、涼輔はヤバいと思った。
それも無理はない。久留米とすれ違ったのは弘美が寝てる間に行った時のこと。
弘美に今日は外へずっと出ていたのかと問われた時、とっさに嘘を付いてしまったのがバレてしまう。



「‥‥すれ違った?いつ」

弘美は片方の眉をつり上げ涼輔の顔を怪訝そうに見つめる。

「弘美が、寝てるとき‥‥すいません。俺弘美の部屋行きました。」

嘘を付いたのかと怒られると感じた涼輔は先手を打ち謝った。

弘美は目暫く黙っていたが、不安そうな涼輔の目と視線が重なり、深い溜め息を吐いた後ようやく口を開いた。




「言ったはずだぞ。起きるまで居ろと。」




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