NOVEL
□最愛
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忘れもしない、中1の夏。
俺は北川はじめという人に恋をした。
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ここら辺のチーム構成は少し変わっている。
まず一番上にgoldというチームがあり、その下にblackとsilver。またその下にredやblue、yellowなどがある。細かいチームは沢山あるが、全部のチームを覚えている程暇じゃない。
まぁ簡単に言えば弱肉強食のトライアングルだ。
goldは絶対的な存在であり、blackもsilverも、goldには逆らえず干渉する事すら許されない。
俺はblackの一員だった。
実力では頭にも勝てる自信があったが、この頃の俺は中1。
実力主義のこの世界でも、中坊を頭にするというのはblackという大きなチームのプライドが許さなかった。
goldが絶対的な位置にいるのとは対照的に、その下のチームの入れ替わりはとても激しかった。
blackとsilverは毎日のように激しくぶつかり合い、相手のチームを蹴落とし2番を手に入れようとし、その下のチームも同じように3番の勲章を我がチームに、あわよくば2番に並ぶblackやsilverと並ぶことを望み争う。
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