星矢book
□ぬいぐるみごっこ
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ソファーでゆっくり本を読んでいた時だ
いきなり背後からひょいと抱き上げられる
気づけば、膝の上
「……シュラ」
「ん……」
「眠いのなら寝室へ……」
「ここでいい」
ぎゅう
と腰に回されていた腕に力がこもった
すぐに聞こえてきた寝息に紫龍はため息をつく
こうなったらなかなか起きないのは、長くない付き合いでも十分わかっていた
首にかかる息
背中からじんわりと広がる体温
まるでぬいぐるみにでもなったようだと思いながら読書を放棄し、背中にのしかかる存在に体重を預けた
End
お題配布元
ひよこ屋