星矢book
□どうか、君だけは生きて
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「我が師カミュ!!しっかりしてください!!」
「氷河……」
ぐったりとしたカミュの手をしっかりと握り締めた氷河は瞳に涙をためながら懸命に呼び掛ける
しかしカミュは力なく微笑んだ後大きく咳き込んだ
「カミュ!!」
「私は……もう駄目だ。熱いのか寒いのかすらわからない……」
ふうっと吐き出された息は熱を持っていたがそれすらカミュには分からない
焦点の合わない瞳で氷河を見つめる
「どうか、お前だけは生きて……」
そこで赤い瞳は瞼に閉ざされた
ついに氷河の瞳から涙が一筋流れる
「カミュ!!置いていかないで下さい……!!」
「ただの風邪で大袈裟だぞお前等!!」
ツッコミのミロ登場
手にはつくりたてのお粥があった
End
お題配布元
ひよこ屋