星矢book

□world is ...
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「次はあっち!!」

「……まだ買うのか」

どこかうんざりした感を漂わせるエルシドとは対照的に、パンタソスはふわふわのピンク色をしたスカートを翻しながら振り向き、あたりまえだと答えた

「あのお店に可愛いデザインの服があってね」

「今着ているのも十分似合っているが」

「これとはまた違うの!」

半強制的に握られた右手を引っ張られながらエルシドはパンタソスの後についていく
左手は既に他の店で買った洋服やら靴やらぬいぐるみやらでいっぱいだった

「そもそも何故俺が付き合わねばならん」

「私の素顔を見たからよ!!責任はとってもらうんだから!!」

くるり、と
パンタソスは握っていた手を離しながら半回転し、腰に手を当てて頬を膨らませた
そんな無茶な、と思うものの口には出さない
それがエルシドの良い所であり、悪い所でもある
反論しないのを良いことにパンタソスは言い募った

「私との約束その一!いつもと違う髪型に気が付くこと」

びしっと人指し指を立てた手が眼前に迫りエルシドは思わず半歩後退する

「その二!頭の先から靴の先まで見ること」

指が増やされ二本に
さらに続く言葉は

「その三!私の言葉には三つの言葉でかえすこと」

「……何て」

「Yes, my honey」

「ふざけるな」




エルシド は つっこみ を おぼえた!



fin.

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