星矢book

□催眠術
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と言うわけだ。協力してもらうぞ、龍座」

「いや、何が「と言うわけ」なのか全く理解できないんだが」

女神の頼みでエリシオンへと足を運んでいた紫龍は面倒な奴らに捕まった、と双子神から目を逸らした

「なに、催眠術の実験体になってほしいだけだ」

逃げようと体を動かそうとしたが、それを敏感に感じ取ったタナトスが背後からがっちりホールドした
しかも不吉な言葉付きで

「危害は加えないと約束しよう」

普段眠そうな顔しかしていないヒュプノスがにこり――否、ニヤリ――と笑い、振り子を取り出す
細い糸の先、重りとしてつけられているのは、紫龍にとって見慣れすぎた――5円玉

「何故日本通貨……いや、今時子供でもこんなことしないぞ!?いったいいつの時代の情報だ!!」

「細かいことは気にするな」

その後、ぐるんぐるん大回転する5円玉になにかが違うとツッコミを入れたり、帰りが遅い紫龍を心配した山羊座が現れたり、その山羊座を某夢神が追い掛けたりと、喧騒が絶えなかったという




END



18.催眠術
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