FF短編book

□登場が派手すぎます
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息切れの音がうるさい
これほどまでに体力を消耗したのはいつ以来だろう、と考える辺り、まだ自分には余裕があるのかもしれないとザックスは思った

「はっ、はっ、はぁっ」

大きく息を吸い、また一人斬り伏せる
辺りは血の臭いが充満し、ザックスが手に掛けた一般兵の屍が積み上げられている
しかし敵の数は一向に減らず、一方で己の動きが鈍くなって来ている現実に舌打ちをした
目的のミッドガルはすぐ目の前にあるというのに
ついに方膝をついたザックスに多くの銃口が向けられる
ここで終わってしまうのか、と目を閉じた
約束を守ることも、友達も守ることもできないのか
何のための力だったのか
悔しくて拳を握りしめようとしたが、その力すら残っていない
覚悟を決めた、その時、轟音と悲鳴が響いた
何事かと目を開けば、頭上を大きな影が過ぎ去っていく

「バハムート…?」

その口から放たれるメガフレアは過たず神羅の部隊を直撃していた
状況が掴めず唖然としていると

「まったく、手のかかる子犬だ」

「そう言ってやるな」

大部分は俺達の責任なんだ、と
まるでザックスを庇うかのように現れた二つの片翼の影
ひらりと舞い降りる黒と白の羽根
懐かしい声、懐かしい姿

「ははっ……あんたら」









登場が派手過ぎる




End


連載はこれを膨らませた感じにできたらいいなと思ってます(´・ω・`)




1.登場が派手すぎます

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