DFF連載book
□08
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仮面を被るのは素顔を隠すため
そして自分を偽るためだったのに
いつしかその仮面は
自分の素顔となっていた
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足音を殺して駆け抜けた先
鉱物のみを展示しているホールへとたどりついた
「依頼の宝石は……」
「待って、調べといたから」
ピッ、と音を立てたknightバングルからスクリーンが浮かび上がる
それからいくらか操作をした後
「東の窓側、黒の展示台上だよ」
「あれだな」
月明かりが差し込む窓の下にある漆黒の台へと二人で近づいた
ガラスケースの檻に守られた宝石は見る角度により色を変える不思議な石だ
featherがガラスを割り、knightがその宝石を手にした時
―――ズドン!!!!
「……わぉ」
何の前触れもなく頭上から鉄の檻が落ちてきた
床が抜けなかったのが奇跡のようだ
「コンピューター制御が主流の時代に手動の罠、か」
そう言ってfeatherは宝石の下に敷かれた布に隠されていた小さなボタンに目をやった
宝石の重みが無くなったことにより浮き上がり、檻を吊していたストッパーが外れたのだ
やられた!!
とknightは額に手をやる
こればかりはハッキングでどうこうすることはできない
――……だ…の……
――………ない……た……
「人だ!!」
「とりあえず此処から出るぞ」
聞こえた声と徐々に近づいてくる足音に気づいた二人は檻を壊すべく、己の武器を振り上げた
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