DFF連載book

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例えば自分を隠したこの仮面が取れ
素顔を曝すような事になるならば
その前に一欠けらの肉片も残らぬよう炎に焼かれてしまおう
そして灰になった己は










世界へ溶け、常に貴方の傍にあるのでしょう


=====




「なっ!?」

featherとknightが振り下ろした剣は軽い音と共に跳ね返された
ただの鉄ならば簡単に斬ることができるのだが

「プロテス、か」

魔法で強化された檻はびくともしなかなった
一つため息をついてから、鞘へ戻す

「なら、リフレクもかかってると思った方が良さそうだね……」

「賢明だな」

カツン
と、ホール内に踵が鳴る音が響いた
暗闇から現れたのは銀
そのよく知った顔に二人の体が一瞬強張った

「こそ泥ではなく殺人鬼がかかるとはな」

「……あんた達騎士が出てくるなんてね。女王は余程この石を手放したくないんだな」

握った拳が震えるのは怒りのせいか、はたまた違う感情か
featherが口を開くが、相手―――セフィロスは見下すように鼻で笑っただけだった

「……俺達は捕まるわけにはいかない」

「だがその檻は壊せなかっただろう。どうやって逃げるというんだ?」

「簡単な事」

カツッ、カツン!!
knightが踵で床を二回叩く
それが合図だった
再びfeatherが剣を振り上げる
響いたのは剣を弾き返される音ではなく、デスペルにより魔法壁が砕ける音だった

「先に戻れ!!」

「了解!!」

「スペルレスとは予想外だな……だが、逃がさん」


knightの魔法とfeatherの剣により崩れ去った檻
宝石を抱えたknightが背を向け走り去るのを追い掛けようとセフィロスが足を踏み出す

「行かせない」

その行く手を阻むようにfeatherが正目に剣を構えて立ち塞がった






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