DFF連載book

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まだコスモスに引き取られる前
他人は勿論の事、自分の命でさえ価値の無いものだと思っていた
だから簡単に殺せたし、投げ出すことが出来た
だけど今は









何にも代えられない仲間を、家族を、唯一価値のある命を見つけたから


=====


暗闇に剣のぶつかり合う音が間を置かず、絶えず響き渡る
セフィロスの重い一撃をなんとか受け止めながらfeatherはknightの安否を気にしていた
あの時聞こえた声は二人
それなのにこの場に現れたのはセフィロス一人で、少なくとももう一人はこの館内に潜んでいる事になる
運悪く遭遇していないか心配だった
一般兵ならいいが、女王の騎士が相手となると話しはかわる

「他の事に気を取られている場合か?」

「ぐっ……!!」

横から迫る刀は大剣で防いだものの、足に踏ん張りがきかず、吹き飛ばされる
強かに壁に背中をぶつけたfeatherは一瞬息を詰めた後、咳込んだ
なんとか立ち上がるも、ふらつく身体がダメージの大きさを物語っている
そんなfeatherにセフィロスは剣を構え直す時間を与えず、容赦なく長い刀身の刀で胸を貫いた
びくん、と跳ねた身体
仮面の下から顎に伝って床に落ちたのは鮮やかな赤

「あんた……意地悪いな」

「それはお前がよく知っているだろう」

そしてfeatherの意識は闇のなかへ沈んでいった










「おらおら!!どうした坊主!!」

featherの懸念した通りもう一人の女王の騎士と出会ってしまったknightは、来た道を引き返さざるをえなかった
どちらかと言うと魔法を得意とするknight
それに対し相手は接近戦タイプである
魔法を放つために集中しようと距離を置いても、あっという間に間合いを詰められ、攻撃される

「これだからアスリートは……!!」

「おっ、俺様の事知ってるのか。嬉しいねぇ」

「あんだけ世間を騒がせといてよく言うよ」

言葉の応酬をしながらも相手―――ジェクトの攻撃がやむことはなかった
それを小回りのきく小さな身体がひょい、ひょい、とよける
力負けするのは火を見るより明らかなので、最初から受け止めることは考えていない
だがこのまま後退を続ければ、いずれあの展示室に戻りついてしまう
何か手立てはないかと辺りを見回すが、あるのは真っ直ぐ伸びた回廊と石造りの壁、そしてガラスのみだった
一か八か……と、knightは剣を抜く
纏う雰囲気が変わったのを肌で感じたジェクトも己の背にある剣へ手をかけた
ぐっ、と足に力を込め、一気に加速し接近する
上段からの攻撃は案の定受け止められ、倍以上の力でもって跳ね返された
高くknightの身体が宙を舞う
しかしknightは焦る事なく、切り結ぶ前と今で溜めた魔力を高め

「くらえ!!」

ファイガを放った





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おかしいな
今回で美術館の話、終りにするはずだったのに\(^o^)/
戦闘描写苦手なのにこんなひっぱるとか(・ω・`)
もっと上手に臨場感溢れる戦闘シーンを書きたいです

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