FF7連載book

□08
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昼時なためか社員や兵達で賑わう食堂
その一角を陣取ったザックスとクラウドだったが

「……なんで元統括もきてんの?」

「あんま細かいこと気にしてるとハゲんぞ」

それについて来たルイとその世話係である元統括の胡散臭い笑顔に若干引きつつもそう問えばあんまりな答えが返ってきた

「俺は家系的にハゲないっての!!」

「わかんねぇぞ。なぁ、ルイ」

「えぇ。実際ストレスで……と言う例があるそうですよ、サー・ザックス」

その言葉にザックスは頭を押さえる
ストレスは……ないとは言いきれないかもしれない、と思ったからだ
原因は主に赤いあの人とかあの人とかあの人とか

「なぁ、クラウド!!俺の髪大丈夫か!?後退とかしてないよな!!?」

「……一般的な生え際だと思います」

急に話を振られたクラウドは口に入っていたグラタンを急いで飲み込んで答えた
言ってから一般的な生え際ってなんだ、と自分でツッコミを入れたかったが心の内に留めておく

「だよな!!平気だよな!!」

「自己暗示、か。無駄な努力だな」

まだからかう元統括を横目にルイはクラウドを観察した
食べるスピードは早いがマナーはしっかりしていて、綺麗な食べ方をしている

「流石だなぁ…」

「ん、何か言ったか?」

「うん。いい食べっぷりだなって」

言われている意味が分からない、とでも言うようにクラウドは首を傾げた
本人は到って普通に食べているつもりなのだ

「成長期だからな。食えるだけ食っとけ。ほら、俺のやつやるよ」

「僕のも。でも今のはやめたほうがいいよ、クラウド。軍は男ばっかで危険だからね」

元統括からはまったく手の付いてない焼き魚定食、ルイからは半分以上残ってるサンドウィッチを渡されたクラウドは再び首を傾げる
それを見たザックスも確かにこれは危険かもしれないと感じた
それだけ、可愛らしい

「僕達、燃費だけはいいから気にしないで食べてよ。と言うか食べてもらわないと困るかな。もう入らないんだ」

ね、と押されて否と答えることなどできるはずがない
何よりクラウドは見た目を裏切る大食漢であった
現段階で既にザックスの倍量は胃に収めている

「あ…ありがとう、ルイ。と……」

「ライト・フュラーリング」

「ありがとうございます、サー・ライト」

控えめの笑顔
それは強烈な破壊力だったと、後にザックスは語ったという










(その服の色……サーもソルジャーですよね)

(おう、一応1stだぜ)

(え…いつから!?てか、俺よりクラス上!!?)





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どうやら我が家のクラは食欲旺盛なようです^^

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