この唄、君に捧ぐ。-紅と蒼の交響曲-
□RetraceT-始まり-
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・・・一体何がどうなってるんだ。
なんで俺は・・・・なんで、なんで・・・・ッ!
「何者だ貴様!」
「どうやってここに侵入した!?」
なんで殺されかけてんだー!!!!
しかもなーんかどっかで見たことある奴らに。
こんなことになったのも全部・・・・あの店のせいだっ・・・・!
刀@刀@
『あー・・・今日も疲れたーっ・・・・・・』
学校からの帰り道。
部活を終えた俺は、いつものようにゆっくりと、マイペースに歩いていた。
普段なら疲れてるし、迷いなく真っ直ぐ家に帰るんだけど・・・・・・不意に視界に入った真新しい装飾を見つけて。
『・・・なんだあれ。あんな店あったっけ?』
そこにあった見慣れない店に、普段なら湧かないちょっとした好奇心で入ることにしたんだ。
今思えば・・・この時から運命狂ってたんだろうなぁ・・・・・・きっと。
その店は、アクセサリー類を売っている店で、内装も綺麗だったから最近出来たんだなーって、全く疑いもせずにはいったよ。そりゃもうバカみたいに。
『・・・おっ、綺麗だなこのピアス』
内装や商品を眺めていたところ、俺の目に映ったのは小さなガーネットがついたピアス。
なんとなくそれに手を伸ばして、そっと触れてみた。
触れた瞬間、そのピアスに光が灯ったような感覚がして。
ん?・・・今、光った・・・・・・?
おっかしいなー、そんなことあるはずないよなー・・・・
って、思った時。
『ッッ!!!?』
急に目の前が、真っ白になって。
俺は、気付いたら意識を失っていた。