この唄、君に捧ぐ。-紅と蒼の交響曲-
□RetraceT-始まり-
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『あー・・・えっと・・・・・・』
「・・・さて、聞きたいことがいくつかある──抵抗はするなよ?殺さなきゃいけなくなるからな」
・・・何こいつ。助けてくれたのかと思いきや・・・・・・
剣突きつけてきたよ!
『・・・何を俺に聞きたいの?
いいよ、応えてあげる』
我ながら、落ち着いていい返事が出来たよ。
普通ならビビってるって。
「そうだな・・・取り敢えず、名前は?」
『フルネームでー?』
「・・・当たり前だろう」
どーしよっか。流石に元の名前は嫌だしな・・・
(え?なんでって?・・・だってそのままじゃつまんないじゃん(←おい )
そうだな・・・
『俺の名は───
コウ。コウ・リヴァル、だよ・・・』
俺は・・・
今日から"コウ"。
元の名前は、今捨てる。
・・・まぁ、物語が終われば、また拾うけど。
「そうか。ではコウ。お前は一体どこからき───」
『教えてあーげないVv』
「・・・・・・は?」
目を見開くヴァン。
『"応える"とは言ったけど、"答える"とは言ってないから。
言いたくないことは言わない。けど、嘘も語らないよ?
俺としては、充分誠意のある対応なんだけど?』
解るかー?って言いながら、妖しく笑ってやった。
うわぁ、目、見開いてるよ。
・・・ん?名前はどうなんだって?んなちっせぇ事気にすんなよ。
・・・はげるぞ?ヴァンみたいにVv