たんぺんだ、コノヤロー

□キミが孤独になった理由
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『銀さん、』


「んー・・?」


銀時はジャンプに目をやりながら適当な返事を返した


『銀、さん・・・』


「なんだー」


目線は名無しさんの方には向かなかった


『ごめんなさい・・』


「・・・・なにが?」



『ごめん・・ね』


銀時はジャンプを机に置いて体をおこした


「名無しさんどうした?」


ソファーの前に名無しさんはうずくまった


『ごめ・・・んッ・・』


「だから、どうしたのよ?名無しさん」


ソファーから降りて名無しさんを自分の胸に寄せた


「(震えてる・・・)」



『銀・・・さっ・・・』

泣いてる理由は聞かないからさ、



「俺はどこにもいかねえから」


『銀・・・さ・・っん』


「泣くな、」


『銀・・さ・・ん』


「もう夜中だ。明日ふたりでどっか行こっか」


『・・・・・う、ん』


名無しさんの背中をポンポンと叩いた

俺の服の裾を力一杯握ってる



「まず、寝ようか・・泣き疲れただろ?」


『う・・ん』


「一緒に寝る?名無しさんちゃん」


『・・・・・寝たい』


「(やけに素直ー・・・)いいよ、おいで」






『銀さん』


「んだよ、心配か?大丈夫だって約束する」


『ホント・・・』


「侍はなァ、約束は絶対守るんだよ。これテストにでるからな?」


『ははっ・・・分かった』


名無しさんは笑った。涙の跡をよく見える


「ほい、指切り」


『うん』



『(銀さん、スキだよ。ダイスキ)』






ゆびきりげんまん、嘘ついたら―――














「・・・・名無しさん・・?」





朝、キミは俺の隣にいなかった





【ゆーびきった。】




キミがいなきゃイヤだ

(約束、どうすんだよ・・・・)
(名無しさんナシじゃ生きてけない)


嘘吐き、嘘吐き

もう一度、アナタに触れたい。

もう一度、もう一度生き返って。

もう一度僕に会いにきて。

もう一度、抱き締めさせて。








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