たんぺんだ、コノヤロー
□迷子のおまわりさん
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『坂田さんって、綺麗?』
帰り道、私たちは一緒に帰る。
なんの打ち合わせもないのに、帰るんだ
そうしたらキミがいきなり俺に質問をする
可愛げのある声で、俺をもどかす
「おめェよりは・・・綺麗じゃね?」
『そうなの?てっきり私の方が綺麗かと…』
「自意識過剰だ・…それは」
『お互い様でしょ』
家に着く、やっとか。
二人はお隣さん
『そんじゃぁね』
ドアノブをひねってヘラヘラと笑いながら入ろうとした
「あ、そうだ…なァ、」
『なに?』
「お嬢さんの名前、なに?」
名前を聞いても分からない
(坂田さんが知ってどうすんの?)
(さァ・・・?)
(じゃ、ダメだね)