たんぺんだ、コノヤロー

□先生
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「おーい、お前席つけェ今から教育相談を始める」


なんでーとか今からー??などの声が教室に溢れた

まぁ、いっつも先生はこんな感じだから慣れてはきてるけど唐突すぎて驚く。


「んじゃぁ、早巳からなぁ」


『なんでなんですか?』


「クラスで一番べっぴんさんだからだー」


『冗談いわないでください』


「先生はいつもまじめですぅ」


『どこでするんですか?』


「んー・・・国語準備室」


『今、決めましたよね』


「いーから来いって」




ため息をして先生についていった


準備室に向かうまでの道のりはなにもしゃべらなかった
なんだか・・・気まずい・・・。




「おし、はいれよ」


『失礼します・・』



「まぁまぁ座れよ」


『ん』


準備されていたパイプ椅子に座り、先生と机を挟んで向かい合った


『(ホントにする気だったんだ・・)』



「んで、なんか相談とかねェのか?質問でもいいぞ」




『んー・・じゃぁ・・ひとついいですか?』



「おォいいぞ、答えられる範囲でな」




『唐突なんですけどいいですか?』


「おー、なんでもこい」





『先生が好きです。』


ポロっと口にくわえていた煙草を机におとした
唖然としてわたしを見ている。
そんなにびっくりした?
そんなにいやだった?



「まさかの?」



『わたしじゃダメですか?』


『わたしがきらいですか?』







「嫌いだね、すごく。」





あぁ、泣きそうだ。

意を決していった言葉なのに。









「なんていうとおもった?」



『・・・は?』



「あらら、かわいい。泣きそうなってんじゃねェか。嫌いっていわれて傷付いた?泣きそうだった?バカいってんなよ」





「俺がどれだけお前を愛してるとおもってんだよ」



気付けば先生の顔が私の顔の横にあった

先生の匂いだ。






『人をからかいすぎですよ、泣きそうなこといわないでくださいよ、抱き締めすぎですよ、苦しいよ、』



「なんでお前からいっちゃうかなぁ、お前ばっかかっこうぃーじゃんよ。」



『待ってたら先生から好きっていってくれた?』


「お、おォ・・・」



『嘘吐き』




ようやく先生の腕から開放された





「・・・名無しさん」




『はい?』



「おれのもんな、お前。」




『りょーかい』





「かえってよしっ!!」










先生とか生徒とかなんかもう。


(名前よばれちゃった・・・♪)
(あーもー・・・嬉しいなコノヤロー!!)





 

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