たんぺんだ、コノヤロー
□理解されてたまるか
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私は誰にも私を分かってもらいたくない。
私の中には絶対に進入させない。
私が檻をたてておくから、誰にも入って来れない。
神様不在の楽園だった。
「おい」
『はい?』
「あのよ」
『副長がなんのようですか?』
「死ぬなよ。」
ミシミシと檻にヒビが入る
『それは、どういう・・ことでしょう?』
「お前、助けてほしいなら言えよ」
「でてこれねえんだろ?」
『ふ、ふく、ちょうには、かんけい、ないです』
「・・・そうか」
「俺はてっきり救い出してほしいのかとおもってたけどな」
副長はそういって私の頭を撫でて立ち去っていった
『・・・・・・』
入ってくるな。
あんたごときが入って来ていい訳がない
私の世界を壊さないで。
寂しくなんかない、救い出してもらいたくない。
気付いてもらいたくない、理解しないで
殺してやる、
そう思った。
世界から君を奪う夜
(死んでしまえ、)