書斎
□逆パターン
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どこぞの宿
バンッ
「ユフィ・・・!」
「おわっ!?え?ヴィン!?」
突然のヴィンセントの押しかけにユフィはベッドから起き上がった。
「どうしたの、ヴィンセント?急に押しかけて・・・」
「・・・これは一体なんだ?」
ずいっとヴィンセントは自分の携帯をユフィの前に突き出した。
「何って・・・アタシが送った写メだけど?」
「・・・そうではあるが、何なんだ、この写真は!?もっと他に撮り方があるだろう?」
ヴィンセントが怒ってくるのも無理はない。なぜなら、ユフィがヴィンセントに送ったこの写メ。少し普通ではない。
子猫を抱っこしている。これは普通だ。しかし、問題は服装だった。
やけに開けて胸が覗く露出の高い上着。そこに子猫を抱き上げている為、尚、胸が強調されている。
普段、穿かない癖に、穿いているミニスカート。それもかなり短いやつで太ももまで見えて、少し足を開いていたりする。
少々エロイこの写メを送られ、ヴィンセントは黙らずにはいられなかった。
「ヴィンが喜ぶかなって思ってサービスしたつもりなんだけど?」
「・・・だからと言ってこれは無いと思うがな」
「ちょっと貸して」
ユフィはヴィンセントから携帯を奪うと、ある項目を見た。
画像保護ON
「なんだよ、そんなこと言ってちゃっかり保護してんじゃん」
「それは・・・」
「それは?」
ユフィが聞き返すと、ヴィンセントは押し黙り、プイッとそっぽを向いた。
「またまたぁ、素直じゃないんだからぁ」
「・・・茶化すな。これだけの為に来た私のことも考えて、これからはあんまりこんなことをするな」
「別に、こんなとこに来なくても、携帯掛けりゃいいじゃん」
「・・・その手もあったが―――――」
「?」
「・・・顔が見たくなってな。しばらくWROでの仕事で会ってなかっただろ」