書斎

□予想外
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午後のセブンスヘブン。
今日、ここでは『ヴィンセントお帰り会』という名の宴会が開かれることになっている。一週間振りにやっとヴィンセントが帰って来た。帰って来たその日に宴会をすることにしていたのだが、ヴィンセントは念のための身体検査やら何やらでWROにしばらくの間駆り出されてしまい、宴会は引き延ばしになっていた。そして今日、やっと開けることとなった。

宴会を開くにあたって、いろいろ下準備をしなければならない為、今日のセブンスヘブンはお休みだ。
今はまだ午後2時なので、準備はもう少ししてから。
その間、皆は思い思いの時間を過ごしていた。

クラウドはシドとボックス席でオセロをしていて、ティファはコーヒーを作っていた。
バレットはマリンとデンゼルと一緒に買い出しへ。
リーブは後でシェルクとシャルアと一緒に遅れて来るそうだ。
ナナキはユフィの足元の近くで丸くなって眠っていた。
ユフィとヴィンセントは・・・


「全くさ〜、生きてるなら連絡の一つくらいしてこいよ」
「・・・悪かったと言っているだろう?」

カウンター席で並んで話していた。
今は説教をしているが、先程までは他愛もない話をしていた。しかし、それでも話していることは何だか可笑しくて、ティファはこっそり笑っていた。

「アタシがどんだけ捜したと思ってんの〜?」
「・・・それは苦労をかけたな」

ユフィの頭をなでてやれば、ユフィは「子ども扱いして〜・・・」と照れているような、怒っているような顔をヴィンセントに向けた。

「はい、コーヒー」

ティファが出来たコーヒーをユフィとヴィンセントに出す。
ユフィは喜んでそれに飛びつき、砂糖を大量に入れて甘くする。対するヴィンセントはそのままで飲む。ブラック派だ。
ティファはそれを見た後、クラウドとシドに出しに行った。

「ティファ、オイラも何か飲みたい」

いつの間にか起きていたナナキは、ティファの足にすり寄ってねだる。

「はいはい。牛乳でいい?」
「うん!」

冷蔵庫へ歩き出したティファにナナキが付いて行く。
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