巻物

□過去との決別と未来への約束
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実験室の前

今日ここでシャルアにより、実験が行われる。
実験の内容は瞬間移動だ。
成功するかどうかはおいといて、これはこれで面白そうである。

ラグナ「ユフィ、やけに楽しそうだな?何かあんのか?」
ユフィ「これからシャルアの瞬間移動実験があんの。ラグナも一緒に来る?」
ラグナ「うーん、行こうかな?丁度暇だったし」

そんな訳でラグナも一緒に実験室に行く事となった。











実験室


実験室にはシャルアと新聞部三人衆がいた。
まぁ、シャルアは新聞部の顧問でもあるので、話し合いや情報交換という形で集まっていてもおかしくはない。
ちなみに三人衆はそれぞれ片手にデジカメを持っている。

ユフィ「せんせー、瞬間移動装置が出来たってホントー?」

シャルア先生「ああ、本当だ。まだ実験段階だがな」

そう言いながらシャルアは目で装置を示した。
装置は小さく、軽そうに見える。
だが、装置は離れた所に置かれていて、プラスチックのようなケースが被せられていた。
ユフィが疑問を口にする。

ユフィ「何で離れた所に置いてプラスチックケース被せてんの?」

シャルア先生「念の為だ。爆発したら怖いだろう?まぁ、爆発しても小爆発だろうが」

ユフィ「小爆発でも十分怖いよ」

シャルア先生「その為のプラスチックケースだ。頑丈だから大丈夫だぞ」

なら大丈夫だろう。
ユフィはシャルアを信用してラグナと共にシャルアの側に寄った。

シャルア先生「あそこにミカンが三個置いてあるのが見えるだろ?あれを隣の台の上に瞬間移動させる」

ラグナ「上手く行くのか〜?」

シャルア先生「まぁ何とかなるだろ」

ユフィ「いやいやいや!」
シェルク「まぁまぁ、ここはお姉ちゃんを信じて」
エーコ「いざ観賞!」
キスティス「シャルア先生」

シャルア先生「ああ」

シャルアは頼もしく頷き、瞬間移動装置のボタンを押した。
すると、シュッという音と共に隣にいたユフィ・ラグナ・エーコが一瞬にして消えた。

キスティス「えっ!?」

キスティスが驚いて三人を振り返る。
だが、一瞬にして三人は現れた。

キスティス「あ、良かっ・・・た・・・?」

キスティスは最後に疑問符をつけざるを得なかった。
それはルーイ姉妹であったとしても同じだろう。
何故なら三人の雰囲気が少し違うからだ。
いや、三人どころか一人増えている。

シェルク「エーコにラグナにユフィ・・・ですよね?」

“ラグナ”「お、シェルクとシャルアとキスティス!」
“エーコ”「あれー?取材に行ったんじゃないの?」

キスティス「その質問に対しては後で答えるけどそれよりユフィ・・・その子は?」

キスティスはユフィが抱っこしている子どもを凝視した。
それに対して“ユフィ!はキョトンとした顔をし、当たり前のように答えた。

“ユフィ”「その子はって・・・アタシの子どもに決まってんじゃん」

実験室の空気が固まったのは言うまでもない。
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