巻物

□2
2ページ/6ページ

ゼル「しっかし、まさか本当にあったとはな〜」

スタート地点にてゼルとシェルクの二人は待機していた。
ここにブレイブ・キャットの船が到着するからだ。
決してあまりものとかそんなんじゃない。

シェルク「何がですか?」
ゼル「この城だよ」
シェルク「知ってるんですか?」
ゼル「まーな。この城は伝説の『地上の城・ラヒュタ』って言ってな、
   海から海へと流れていく島の城なんだよ。ま、コルネオが見つけられたのは単なる運だと思いてーけどな」
シェルク「流石物知りゼル」

シェルクは感心した。
実は知識豊富のゼルがなんだかかっこよく見える。
情報通である自分は実はそういう雑学もあるで、いつか雑学トークをしたいと思った。
まぁ、一種の対抗意識みたいなものである。

















さて、またまた城内サイド。
各々は分かれて別行動をとっていた。
その中で、ビビとアンジールは階段を駆け上がっていた。
階段を登りきり、一つのドアに突き当たる。
プレートがついており、『モニタールーム』と書かれていた。
二人は扉の両サイドに立つ。

アンジール「俺が合図してこじ開ける。相手が油断してる隙に魔法で気絶させろ」
ビビ「うん」

ビビは構えた。
アンジールは小さな声で「3,2,1」と呟き、一気にドアを蹴破った。

アンジール「そこまでだ!!」

エーコ「きゃっ!!
キスティス「誰!?」

ビビ「あれ・・・?」

沈黙する一同。
アンジールが最初に口を開く。

アンジール「・・・何をしてるんだ?」
エーコ「・・・サポート?」
アンジール「サポート?まさか、本当は無事で―――」
キスティス「そこまで!!」

キスティスがアンジールの言葉を制止する。
そしてアンジールとビビに詰め寄った。

キスティス「いい?これは男たちを試す試練よ。余計な事を言ったらミサイルじゃ済まさないわよ!」
アンジール「わ、分かった・・・」
ビビ「う、うん・・・」

キスティスの気迫に押され、二人はついつい承諾してしまった。
恐るべし、キスティス。

エーコ「そーだ!二人の携帯を使ってジタンたちを誘導するのはどう?」
キスティス「いいわね、それ。間違った所に行かれて感動の救出劇が台無しになっても困るし」
アンジール「通話し放題に加入してて良かった」
ビビ「勿論、二人の事は・・・」
キスティス「見つけて一緒にモニタールームにいるって伝えること。OK?]
ビビ「分かった」

アンジール(あながち間違いじゃないのは何でだろうか・・・)
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ